
鹿児島は桜島の降灰や夏の強い日差しの影響を考慮してか、
アーケードが発達しています。
冬は季節風の影響であまり灰は降りませんが、
夏は逆に太平洋側からの風により市街地に降り注ぎます。
なので、夏は家の中に灰が入ってこないように窓を閉めることが多く、
エアコンは必需品となっている。
ちなみに、アーケードになっていても風の影響で
灰は少なからずアーケード内にも入ってきます。
あと、天気予報でも桜島上空の風向きが発表されます。
海抜1500m、4000mの2種類。
これを見て、「今日(の風向きだとこっちに降らないから)は大丈夫」とか
各自判断する感じです。

天文館本通りアーケードの中点でクロスする『にぎわい通り』に入ります。
そして、そのにぎわい通りの中点でクロスする通りにある雑居ビル。
ここの3階に高校の時に遊んだビリヤード場がある。
今もまだあるようだ。

そのビルの目の前、にぎわい通りにあるのが『こむらさき』。
幼い頃から親父に連れられてよく食べに来たラーメン屋さん。

おかげで私は鹿児島でここ以外のラーメンを殆ど食べない。
ここの味がすっかり染み付いてしまったのだ。
まずは久しぶりのこむらさき、そして、駅弁以来の今日の食事だ。

先に商品を選んで会計する。
すると、このようなプラスチックの札を渡されるので、
それをカウンターに出しておく。

黒豚チャーシュー入り大盛(¥1250)。
昔に比べると、価格が上がっているような気がする。
ま、時代背景としてそれはしょうがない。
別添えのお漬物も何だか変わらないな。
ラーメンの味も多分変わってないと思う。
独特な麺の味も変わってない。
千切りっぽいキャベツも変わらない。
大変満足しました。
昔は家族で来ていたので、いつも2階のお座敷で食べていた。
その当時、エアコンがあまり効いていなかったのか、
夏場の1階はもの凄い熱気だった。
あと、箸も頭の部分に赤い点が付いていた記憶がある。
おしぼりも黄色いタオル地のものだったような気がする。
このこむらさきはいわゆる“鹿児島ラーメン”とは一線を引くだろう。
まあ、誰がどれを以って鹿児島ラーメンとしたのかはわからないが、
独特といわれるここのラーメンが何よりも一番好きだ。

こむらさきを出て、にぎわい通りの端を目指す。
そこには昔“林田ホテル”というホテルがあり、
電車通り(写真奥)に面したところには高速バスや空港行きのリムジンバスのバス停があり、
ホテル直結の利便性はとても良かった。
同じく1階の角には『リンデン』という喫茶店があり、
(恐らく、林田〔はやしだ〕を読み替えたもの)
そのバスを待つ間や他にもよく待ち合わせに利用していた。
また写真を撮った位置には“林館(りんかん)”というパン屋さんがあり、
ここのシナモンの効いたアップルパイは絶品だった。
幅5cm、長さが20cmぐらいの細長い短冊のような形だった。
あのアップルパイをどうしても食べたいのだが、
お店がないのでどうしようもない。
ちょっと前に書いた“『果実畑』の子”もここのアップルパイが好きで、
かなり気が合うなととても意識してしまいました。
あと、そのホテルの2~3階部分にレストランがあり、
そこはまるでジャングルをイメージしたような造りになっていた。
木々や川や橋があり、幼い頃はそれだけでわくわくしていた。
しかし、何を食べたかは全く覚えていない。
で、そのホテルは新たに改装されて違う名前で営業していたが、
それもなくなり今は駐車場となっていた。
なんだかなぁ・・・。
天文館から少し離れて、
高見馬場の山下小の裏辺りに『テンジン』というパン屋があり、
ここのサンドウィッチ(調理パン?)が大好きだった。
よくここで買ってから県立図書館で勉強しに行っていた。
赤い袋に入れてくれるのでよく目立っていたと思う。
こちらも今もあるのかな・・・。