天草まで足を伸ばした1日目が終わり、
2日目は熊本を離れて長崎方面へ。
その際に熊本から島原へのルートとして目を着けたのが「熊本フェリー」。
SUNQパスが使えるのでまさしく“渡りに船”だった。
フェリーの出発港である熊本港へ向かう。
朝早く起きて、始発のフェリーで島原へ。

今回は熊本城をじっくりと見る時間がなかった。
なのでちょこっとだけ拝んでおきました。

熊本港行きのバスに乗るために熊本交通センターへ。
が、しかし、バスの時間を見間違えていたため
バスは20分も前に出発していた。
なので、仕方なくタクシーで港まで。
でも、タクシーの運転手さんが話し好きで車内は結構楽しかった。
<熊本フェリー(オーシャンアロー)>
【熊本港~島原外港】
熊本~島原間は約20km。
これは東京湾の川崎~木更津間とほぼ同等の距離。
従来のフェリーだと1時間掛かる距離だが、
半分の30分を実現するために
30ノット(56km/h)の高速船を導入することになり、
それが「オーシャンアロー」である。
偶然にも、私にとっては今年2回目の“オーシャンアロー”である。

熊本港フェリーターミナル。

1階の切符売り場。
左手が熊本フェリー(オーシャンアロー)の窓口。
SUNQパスを見せると乗船券を渡してくれた。
この時対応してくれた係員が結構面白い子だった。
素直というか、天然というか・・・。
右手が九州商船フェリーの窓口。
こちらは従来通りのフェリー(行程1時間)で、
SUNQパスは使えない。

こちらがその「オーシャンアロー」。
見た目の形はモーターボートのようだが、
超細長双胴船SSTH(Super Slender Twin Hull)というもので、
文字の通り細長い2つの船を横に並べて繋げた形で
縦揺れが少ない乗り心地のいい高速船です。
こう見えても全長72mとかなり大きい。

1993年に出来た新しい港である熊本港は人工島にあり、
陸地とは橋で繋がっている。
山の向こうに熊本市街地。
「この山に雲が掛かると、熊本市内は雨が降る」
と朝のタクシーの運転手さんが教えてくれた。

タラップの大きさと比べると船の大きさがわかると思う。







船内客室は2フロアに別れていて、
上の階が主にグループ用のテーブル席。
下の階が個別シートになっている。
両サイドにはカウンター付きの2人用席など
色んなパターンの席が用意されていてかなり凝った趣向になっている。

下の階の先頭部には特別席(スペシャルシート)が用意されていて、
船内の売店で料金を支払う形となる(¥400)。



革張りのシートで
珍しいのがオットマンが付いている事。
乗船時間が30分なので、
このシートに座るかどうかは微妙なところだと思う。
(私は折角なので座ってみました。)

特別席からの景色はこんな感じです。

雲仙岳が正面に見えます。
船上でガラス越しではなくはっきりと見たい方は
島原から熊本に向かう便に乗って
後方のオープンデッキでご覧いただいた方がいいと思います。

フェリーはあっという間に島原外港に着きました。
湾内ということもあり波が高くないのか
それとも船の性能が凄いのか殆ど揺れません。
強いて言えば新幹線に乗っているような不思議な感覚。
船を造ったIHIの技術力か、ベンツ製のエンジンのおかげか。
こういう船での長旅ならやってみたんだけど・・・。

島原外港フェリーターミナル。
この後、歩いて5分ぐらいのところにある
島原鉄道の島原外港駅に向かいました。