音楽のことを知らないど素人の私が、
感じた正直な感想です。
ファンの方にとっては、
ご気分を害される内容も
あるかもしれませんので、
ご注意ください。
あくまで、ど素人の私の個人的な
感想となります。
ある時、
主役は違う人だったコンサートに行き、
そこで一緒に弾いていた、
チェロの音色に、
驚くほど感激し、
その人がチェリストの新倉瞳さん、
という人だと知りました。
かなり有名な人だったようでした。
以降、
自分は、あの時感動したのが、
チェロという楽器自体の音色や響きだったのか、
曲が良かったのか、
奏者がよかったのか、
疑問に思っていました。
もともと、私は全く音楽に関心はなく、
曲がクラシックかどうかすら、
わからないレベルです。
それから、
チェロの含まれている、
日本フィルハーモニー交響楽団の、
コンサートがあったので、
聴きに行ってきました。
その時の感想は、こちら。
演奏は素晴らしかったですが、
残念ながら全く私の心に響かずでした。
自分なりにその理由を考察してみました。
そして、今回、
また別の、チェリストの、
コンサートに行ってきました。
あの時チェロを聴いて、
あまりに感動したので、
それ以降、
チェロの演奏会に、
行ってみたくて、
行ってきました。
かなり集中して、聴きました。
感想としては、
すごいチェリストだと言うことは、
一瞬でわかりました。
ピアノの人と一緒に弾いているのですが、
二人とは思えませんでした。
たった二人で、この世界観が創り出せるって、
本当に天才だと、すぐにわかりました。
恐らく、音楽に馴染みがない、
私のような人にでもわかるほどの、
圧倒的な技巧です。
チェロひとつで色んな音がでていました。
単調で退屈なメロディーのない、
あるのは圧倒的な世界観。
さらに、その技巧を引き立たせるような
ドラマチックな選曲でした。
ただ、正直、曲によっては、
退屈に感じてしまうものもありました。
あと、
私が初めて聴いた、
チェロ奏者とは、違う音でした。
新倉瞳さんは、印象としては、
縦に広がる感じで、
今回の、上野道明さんは、
弦を横に引き伸ばした感じ?
というのでしょうか。
私の勝手なイメージですが、
こちらの方が、本来のチェロのような
気がしました。
でも、聴き慣れていない私なので、
それが選曲のせいかもしれないし、
弾き方の個性かもしれないし、
どちらかの判別はできませんでした。
上野道明さんというチェリストで、
下から上まで、とにかく感情の揺れが、
物凄い感じでした。
例えると、海底から、エベレストまで、
挑戦してる感じという、
喜怒哀楽の、下から上までの振れ幅が、
ものすごく広いと感じました。
でも、涙が出るほどの感動は、
しませんでした。
すごいテクニックなんだとは、
伝わりましたが、
それに驚かされる感じでした。
泣くかどうか、琴線に触れるかどうか、
というところで言うと、
新倉瞳さんの、音は、
振れ幅はそんなに大きくないし、
技巧的な部分の幅広さも、
力強さみたいのも、
上野道明さんほどは感じませんでした。
にもかかわらず、泣けたんです。
どうしようもなく、
琴線に触れたんです。
ただそれは、
果たしてそれは、
曲のせいなのか、
奏者の弾き方なのか、
奏者の演奏の時の気持ちの入れようなのか。
今も分かりません。
なぜかというと、
上野道明さんが弾いていた曲
の1つで、
私が退屈だと感じてしまったものと同じ曲を、
新倉瞳さんが
YouTubeで弾いているのを聴いたのですが、
生では無いせいか、
私には、2人の違いがわかりませんでした。
生でなくYouTubeだからかもしれませんし、
あの時私が感動したのは、
選曲によって、
引き出された部分も、
少なからずあるのかもしれません。
と、思い始めました。
ただ、コンサート全体を通して
分かったことは、
上野道明さんも、新倉瞳さんも、
それぞれに、
個性的だとわかりました。
お2人とも演奏を、
ご自身の思いのままに、されてるんです。
そういうのを聴けたこと、
発見できたこと、
とてもいい時間でした。
本当に、ここまで自分の世界観を、
演奏で作り出せること、尊敬します。
素晴らしいことだと思いました。
日々の鍛錬が、
こうさせるんだと、
その道のりにも、感服です。
日本フィルハーモニーに、
私が感動しなかった理由も、
今回、改めて、
わかった気がしました。
私は、オーケストラに、
そんなに感動できない体質なんだと、
わかりました。
オーケストラが
すごくないわけでは1ミリもなく、
もちろんディスっているわけではないです。
私には想像もできないほどの、
果てしない訓練をつんで、
緻密な演奏をされてるんだと思います。
どちらかというと、
それをら受け取る側である、
私の感性の問題です。
恐らく小さい頃から音楽を
聴いてこなかったせいかもしれません。
オーケストラは、
あくまで、全員と合わせないといけません。
2人や3人ならまだしも、
4人、5人と増えていくと、
その中のひとりが、
好きなように感情のままに
個性的に弾いてしまうと、
それに周りが合わせないといけない、、
という状況になります。
全員がそれぞれに個性を発揮してしまって、
4人以上の人が
バラバラだと、一つの音楽になれません。
耳障りになってしまいます。
だから、日本フィルハーモニーは、
人数が多い分、
全体の美しさを重視し、
楽譜通りにかなでる
必要があるんだと思います。
指揮者がいると、また違うのかも。
指揮者がその全員を
指揮者の解釈や世界観に、
連れて行けるためです。
指揮者なしのオーケストラとは、
誰がリードしてもいけない、
美しいバランスの
調和を目的とした世界で、
個性の発揮はむしろ必要なく、
調和に重きを置いた演奏が
よしとされている気がしました。
私が過去に聴いた、日本フィルハーモニーは、
指揮者がいなかったんです。
かつ、私が望んでいたものは、
個性なのかもしれません。
だから何も感じられなかったのかも、、
と思いました。
楽譜通りに弾くような、
CDのような正確で緻密な演奏に、
自分は感動できない体質なんだと、
わかりました。
私よりも繊細な感性の持ち主は、
指揮者なしでも、
バランスのとれた調和と、
その部分の美しさに、
感動し、共鳴できるのかもしれません。
素人の私の耳は、
そこまで繊細なものを感じ取れないため、
残念ながら、
生演奏とcdとの違いがわからないんです。
人それぞれ、感じ取れるものが
違うんだと思いました。
生だと音量が違う、、というくらいにしか、
恥ずかしながら、
分かりませんでした。
圧倒的に、誰が見ても
わかりやすいほどの、
抑揚、そういうのって、
特に素人の私にとって、
わかりやすい。
上野道明さんの演奏は、
まさにそれでした。
ただ、疑問に思ったことは、
新倉瞳さんと、
上野道明さん、
二人とも、
同じ曲を、二人がそれぞれに弾くと、
どうなるんだろう?
と、少し思いました。
YouTubeだと同じに聞こえましたが、
実際の、生だとどうなんでしょうか。
あの時、
新倉瞳さんが、弾いたから、
感動したのか、
それとも、曲と相まって感動したのか、
知りたいと思いましたので、
また、新倉さんのコンサート、
行ってみると思います。
ただ、
今回は、チェロよりも、
包み込むようなピアノの音色に、
正直感動してしまったんです。
最初の1音を聴いて、
なんて、優しい音なんだと思って、
驚きました。
今まで知ってるピアノじゃない音でした。
すごい人にまた、出会ってしまった。
と、思いました。
その人を少し追いかけてみたいなぁ、
と、思える素敵な出会いでした。
チェロを引き立てるように、
弾いてるのがすごく伝わりました。
あくまで主役は、チェロ!
でも、その繊細なピアノの方に、
私は感動してました。
調べたら、注目されてる
若手トップ10に入るほど
有名な人でした。
やっぱり、心を動かせる人って、
世間からも評価されてる人なのでしょうか。
ただ、私の知り合いで、
ピアノの先生をしてる人がいて、
私がとても感動するピアノを弾く人なんです。
有名無名かかわらず、
人の心を動かせる弾き手は、
たくさんいるんじゃないかと、
私は勝手に、想像してるのですが、、。
難しい技巧を使えるかどうか
というところは、
もしかしたら、
感動とは、また違う部分ではないかと
思うんです。
歌手とかでもそうですよね?
音を外さずに
歌えるかどうかと、
人の琴線に触れるかどうかって、
また別な気がします。
コンテストで賞を取ったとか、
首席で卒業とかしてなくても、
琴線に触れる弾き手って、
たくさんいて、
そういう人にもスポットを
当てて欲しいなぁと、
思ってしまいます。
私が知らないだけで、
既にたくさんいてて、
スポットも当たってるのかもしれませんが、
ピアノって、弾き語りとかはあっても、
ピアノだけで、
コンサートする人って、
そう多くはない気がしました。
なぜでしょうか、、。
メディアは、
一部の人を絶賛してますが、
ホントに?と、思ってしまう。
肩書きに振り回されてるだけじゃなくて、
自分の耳でちゃんと聴いた感想なの?
ただ、記事をプロフィール見て、コピペして、
書いてるだけじゃないの?
と、思うことがあります。
素晴らしい肩書きの人だからといって、
すべての人を感動させるわけじゃない。
どれほどすごくても、
それがすごいと分かったとしても、
今回みたいに、
すごい!とは、頭で分かっても、
感動できるかどうかは、別なんだなぁと。
肩書きなんてなくたって、
感動させてくれる人もいますよね。
今回のコンサートでの、
自分なりの発見でした。
私はできるだけ本当に思った、
正直な感想を
書きたいと思っていて、
気になったのが、
上野道明さんの、
鼻息、、。
なぜか、鼻息が、すごい聞こえるんです、、。
なくていいかな、、、。
新倉瞳さんは、演奏中は、
全然鼻息とか息継ぎとかも、
聞こえませんでした。
上野さんの演奏中、
あれ?この音なに?!
と、不思議でした。
よーく聞くと、鼻息?!
後ろの人とかが、
寒くて身体を摩ってる音かと、
一瞬思ってしまった。
興奮した観客の鼻息かとも、、、
演奏と合ってて、いいなと思う人も、
中には、いるかもですが、
私は、ちょっと雑音に感じてしまいました。
口を楽器にしてる人のコンサート、
行ったことがありますが、
あれともまた違うし、
息継ぎしてるなーって感じの空気の音で、
奏者の興奮してる感じも
伝わってきたのですが、
なんとなく、
こちらは興ざめしてしまうというか、
変な雑音と感じてしまいました。
とても有名な人のようなので、
音楽業界では、鼻息は特に
音の評価としては関係ないのかもしれませんが、、。
私としては、有名無名や
世間の評価はどちらでもいいので、
次回チェリストの演奏を
聞きに行くとしたら、
鼻息が聞こえない人のがいいかなーと、
思いました。
実は今回、知らずに行ったのですが、
上野道明さんは、
日本で5本の指に入ると言われている、
チェリストでした。
有名な人みたいなので、
私は、聴くセンスがないのかもですが、
別に誰がどう評価してようが、
世の中の評価が高かろうが低かろうが、
私には全く関係なくて、
自分の感性でこれからも、
本当にいいと、個人的に思う音色を、
見つけていきたいなぁと思いました。
別に全く有名な人じゃなくても、
自分が感動できる人のコンサートにも、
行ってみたいなぁと思いますが、
なかなか、有名じゃない人の
コンサートって、
知る機会がないので、
逆に難しいですよね、、。
チェロって、やっぱり気になる音色なので、
また、機会があったら、
聴いてみたいなぁと、
思いました。
ちなみに、未だにバイオリンと、チェロの違いが
私にはわかりません。
チェロも、バイオリンみたいに
高い音もでてるし、
バイオリンにはないような深くて低い音もでるので、最強じゃん!って思うのですが、、。
チェロのあの、深みのある音に
たまらなく惹かれます。
新倉さんや上野さんの演奏を聴く限りは、
バイオリンみたいに繊細な音も、
チェロにだって、出せるように思います。
いや、もしかしたら、
そういう音をチェロでだせてること自体が、
天才レベルなのでしょうか、、。
有名でない人のチェロの演奏を
聴いたことがないので、
全然わかりません。。。