錦鯉春助の冒険 -5ページ目

錦鯉春助の冒険

日常の恐ろしき風景

 

身体中検査した。悪い場所は何箇所あるが放っといても治ると。全部を徹底的に検査すると僕の惡いのは心臓らしい。


 僕は虚心症もなけば発作もない。しかし心臓の惡い人間はヘモグロビンを作れないから他の臓器に負担を与える

 

 それを防ぐため僕は日に40錠近くの薬を飲む。診療内科に9月半ばに診療へ行くと尋ねる。

 

 先生、僕は死に掛けたので?

 先生は死ぬ確率の方が高かった。

 

炎天下にし白いパラソルを差して横断歩道の階段を降りる夏目雅子とであつた。それは時代屋の女房のフーストシーンであつた。死に掛けたときに観た風景だ、

 

当時夫婦役を演じた夏目雅子と渡瀬恒彦はもう死んだ。