昭和22年、23年、24年の3年間に生まれた世代を団塊の世代と呼ぶ。人数にして267万人の競争相手だ。
後に団塊の世代の一部は世界政治に翻弄される事になる。
終戦が昭和20年の8月。少なくとも昭和24年生まれは父親が外地に居た事になる。
外地に居た軍人は絶対に日本へ帰れないと思っていた。そのような教育を受けていたのだ。国のために死ねと。
一方妻の方も夫は死んだと思ったから親戚の30歳年上の男の後妻が決まっていた。これが戦争未亡人の運命だ。胤は古くても畑は肥沃なので子供は何人でも産める。
長い間抑留されていた兵士は日本に戻れるのに驚く。船は京都府舞鶴市に着く。ここは戦前の軍港であり現在もイージス艦の母港でもある。
夫は慌てて家に帰る。丁度妻は廊下を拭き掃除していた。これは想像であるが当時の日本夫人の服装は絣のモンペに木綿の白のカッターシャツだろう。
「和子!」
「あんた〜」
夫は妻のモンペの尻のむんむんする厚みや胸の膨らみにくらくら目まいがした。お互いに奇声を発し全裸になると抱き合う。夫は久し振りゆえ数秒で妻の体内へ白濁した体液を大量に漏らす。
それからは上に下、縦に横、斜め
裏に表、立って座って。妻は逝き続け夫は出しっ放し。これが24時間続くとお互いのお道具は痺れ感覚もなくなる。
夫の白濁した液はもう一滴もでず先っぽから赤い煙がモクモク吹き出すのみ。
夫婦は貧しかった。お金も仕事もない。家にあるものを片っ端しから売り親戚に借金して闇市で何とか生計を立てていた。
だが神は貧しい夫婦にひとつだけプレゼントを与えた。それは未来である。
戦争で毎日死と隣り合わせだ。だがそれを生き延びた。例えどんな未来であっても今より幸せに違いあるまい。
現代は便利だし何でも手に入る、クーラーや水洗便所のない世界を考えた事があるか。
だが皮肉にも神が現代人にくれたのは不安と恐怖の未来だけだ。