パリ不戦条約 | 錦鯉春助の冒険

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日常の恐ろしき風景


 人間は想定外を想定出来ない。だから戦争の認識も想定内の戦争の認識だ。


 後に第一次世界大戦と呼ばれた飛んでもない戦争もクリスマスまで終ると誰も信じていた。


 連合国側はイギリス帝国、フランス共和国、イタリア王国、ロシア帝国、大日本帝国、アメリカ合衆国。


 同盟国側はドイツ帝国、オーストリア・ハンガリー帝国、トルコ帝国

ブルガリア王国。


 戦争は1914年7月から1918年11月まで4年間続いた。次のクリスマスまでに帰るどころではない。そして1500万人が死んだ。


 この戦争は多くの大量破壊兵器を産んだ。この戦争から始めて飛行機が登場する。人間が目視で爆弾を落とす簡単なモノだったが


 第二次世界大戦になると重爆撃機に進化してドレスデンや東京は焼けの原になる。


 ホッチキス社はホッチキスの原理を応用して機関銃を発明する。ブルドーザーから戦車が生まれる。毒ガスも初めて使用された。


 戦争が終ると人類はさすがに愕然とした。4年間の戦争で4つの国がほろんだ。ロシアでは革命がおきソ連が成立した。


 人類は国際連合の前の国際連盟を作りハーグに常設の国際裁判所を作った。パリで非戦会議を開いた。これに尽力したのが日本の外交官・安達峰一郎だった。


 1928年、パリ不戦条約は63ケ国の承認を得て批准する。


 安達峰一郎は65歳でアムステルダムにて没すがオランダは彼を国葬でおくった。


 当時の外交文書はフランス語である。アメリカの台頭は第二次世界大戦からだ。


 【国家の政策の手段としての戦争を放棄する】


 これがパリ不戦条約の骨子だ。この条約はズタズタに破られるが、それでも尚、現代に置いても侵略の国際的定義となっている、