新幹線の功罪 | 錦鯉春助の冒険

錦鯉春助の冒険

日常の恐ろしき風景

 北陸新幹線の金沢−敦賀間が開通した


 途中駅の福井は百年に一度のチャンスと沸き立っているそうだ


 何が百年に一度のチャンスなのだろか?東京と直通になるから観光客が押し寄せてガッポガッポ儲かるとそろばんを弾くのだ


 大丈夫だろうか?大概そろばんを弾く都市は2〜3年経過すると閑古鳥が鳴き新幹線など来なければ良かったのだになる


 少なくとも福井は関西や名古屋からの客は減る


 例えば大阪から福井は特急サンダーバード一本で行けた。名古屋も同じだ


 だが新幹線開通と共に特急は敦賀までしか行かない。敦賀から新幹線に乗り換えないと福井へは行けないし、しかも乗車料金は高くなる


 新幹線が走る路線から特急は消える。JRは民間企業だからそれも当たり前だろう。新幹線を利用してくれないと採算があわない


 特急は仕方ないとしても急行がなくなるのは生活の死活問題だ


 確か関東の首都圏の某路線で朝の通勤快速が廃止されて住民が困ってるニュースを聞いた。子供の保育所に預ける時間も調節しなくてはならなくなる


 新幹線と云う利便性の塊を与えるとJRは地域住民の生活など無視する

便利になったじゃないかと


 新幹線が開通しても地域で通勤・通学する人々には何の利便性もない


 何となく人生に似ていないか?人生はできるだけ雑多がよろしい。新幹線もあれば特急も急行も普通列車もある。馬車も牛車もあれば華やかになる


 新幹線と云う利便性しかない人生は不幸ではないか?何があれば直ぐに折れて傷つく。打たれ弱い


 僕の人生は不満、屈辱、辛苦、耐久、後悔の連続であるが、少なくとも選択肢はあった。


 善人として生きる権利も悪人を選ぶ選択権も


 そうすると善人と悪人を混ぜた人間になれる(笑)