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長谷川逸子・建築計画工房は4月9日、フランスの「ポンディ・イッシー周辺の再編成プロジェクト」のコンペで最優秀賞を獲得したと発表した。

 2007年からスタートした同コンペは、パリ郊外に位置するイッシー市のポンディ・イッシー周辺の土地と建物を持つ企業が主催したもの。約2万m2の敷地に、オフィスと学校、住宅などの複合施設を建設する。08年に3案が勝ち残り、最終的に長谷川逸子・建築計画工房(IHA)と、フランスのデザイン事務所LAAの共同案が最優秀賞となった。

 当選した案は、200mのタワー2棟と十数階建ての高層ビルからなる。タワー棟は主にオフィスとして使い、高層ビルには住宅と学校、商業施設などが入る。建物の各階には、木々を植え、風や水、光を使ったエコロジカルなシステムを全面的に採用する予定だ。コンペでは、「21世紀にふさわしい環境をテーマとした新しい都市美の提案であり、未来を感じとれる作品」と評価されている。同プロジェクトは、早ければ、2015年に完成する予定だ。



ポンディ・イッシー周辺の再編成プロジェクト
Projet de reamenagement du pont d’Issy
コンペ主催者(Competition Organizer)=GE Real Estate/Setri,Cime/AXA Real Estate IM
所在地=Issy les moulineaux,France
敷地面積=2万750m2
延べ面積=20万m2(タワー:14万m2、住宅:3万8000m2、商業・学校:1万2000m2ほか)
駐車台数=1900台




長谷川逸子・建築計画工房(IHA)と、フランスのデザイン事務所LAAが共同で作成した実施案のパース。風や水、光を活用したパッシブソーラーを採用する予定だ。後方のタワー棟は、足元空間を開放し、活気ある街づくりにつなげる(資料:IHA+LAA)
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 建築家として国内外の各地の建築物を多数建築したのをはじめ、多くの国際コンペの審査員や客員教授を務めていらっしゃる、磯崎新さんの版画展が開催されています。
 思想、美術、デザイン、音楽、映画、演劇など、様々な分野にわたって活躍されていることでも知られ、今回は生涯のテーマである『見えない都市』:実在の都市、今は失われていった都市、空想の中の都市を版画とエッセーで描いたという「百二十の見えない都市」のうち、第一期の12都市をはじめ、約40点を展示しています。

磯崎新版画展
 4月25日(土)~6月21日(日)
 中津万象園・丸亀美術館(丸亀市中津町)

 9:30~17:00(入館は16:30まで) 会期中無休
 入園・入館料 一般¥1,000 高校・大学生¥600 小・中学生¥400
 ℡(0877)23-6326 Fax(0877)23-6379

 ★同時開催:宮脇愛子展