副業から始める開業も立派な戦略
「ありがとうございました」の一言が、自信を育ててくれる
先日、ツボ✕ラボの会員の先生と話をしていました。
今年入会された先生です。
施術が終わった後、その先生が笑いながらこんな話をしてくれました。
「患者さんからお金をいただく時、『〇〇円です。』って伝えるだけなのに、すごく緊張したんです。」
思わず私も笑ってしまいました。
でも、その気持ちはよく分かります。
勤務している頃は、
施術料金をいただくことに、それほど大きなプレッシャーはありません。
施術内容も、
料金も、
ある程度決められています。
患者さんへ説明するのも、
会社の方針に沿って行います。
もちろん責任はありますが、
「自分一人が全てを決める」という責任とは少し違います。
ところが、
自分の名前で施術を始めると、
同じ「〇〇円です。」という一言にも重みが変わります。
この施術で良かったのかな。
この金額に見合う価値を提供できただろうか。
患者さんは満足してくれただろうか。
きっと多くの先生が、
一度はそんなことを考えるのではないでしょうか。
実は、その先生は少し前まで体調を崩されていました。
同時に、
「自分の施術は本当に効果があるのかな…。」
と、自信をなくしかけていたそうです。
でも先日、
患者さんから帰り際に、
「ありがとう。本当に調子が良くなったよ。」
そう言っていただいたそうです。
その一言で、
疲れが一気に吹き飛んだと話してくれました。
私はその話を聞いて、
副業から始める意味は、
収入を増やすことだけではないんだなと思いました。
「自分にもできる。」
そんな小さな自信を積み重ねていくことにも、大きな意味があるのだと感じました。
いきなり開業すると、
施術も、
料金も、
集客も、
経営も、
全部が初めてになります。
もちろん、それも一つの道です。
でも、副業という形なら、
一つずつ経験を積むことができます。
患者さんから料金をいただく経験。
自分で施術方針を考える経験。
「ありがとう」と言っていただく喜び。
そうした一つひとつの経験が、
少しずつ自信につながっていくのだと思います。
ツボ✕ラボでも、
最初から大きく開業する先生ばかりではありません。
休日だけ施術をする先生。
本業を続けながら少しずつ患者さんを増やしている先生。
出張施術から始める先生。
それぞれのペースがあります。
だからこそ、
焦る必要はありません。
大切なのは、
昨日より一歩前へ進むことです。
先日の先生は、
最後に笑顔でこう話してくれました。
「また次の予約が楽しみなんです。」
数週間前まで自信をなくしかけていた先生の、その言葉がとても印象に残っています。
副業から始める開業は、
売上を増やすためだけの時間ではありません。
「自分にも患者さんを笑顔にできる。」
その実感を少しずつ積み重ね、
治療家としての自信を育てていく時間でもあるのだと思います。
だから私は、
副業から始める開業も、立派な戦略だと思っています。