不幸を書こうか幸福を書こうか、それが問題だ -2ページ目
あー、山盛りだ。

蟻のように大したことできない小さい存在の私だとわかっていても
なんだかんだ、山のように何かが降りかかる。

そもそも、子供の頃から学校の帰りにまっすぐに家に帰ったことがない。

保育園や学校が終わったら母親と病院に行くのが当たり前だった。

やれ耳鼻科、やれ眼科、やれ小児科

毎日どこかに行く。

いつもどこかが不調。

なので、今だっていつだって

一日だって、 

どこも調子が悪いところがない、なんてことはない。




不調が当たり前すぎて、いちいち人には言わないし、最悪の事態になるまで医者にも行かない。





不調は、私の通常運転の状態だ。






とはいえ、婆さんになってから
隠せない不調が増えてきた。


首が腐ってケロイドに、3年たっても勿論、残ってる。

声帯がやられて、声が出ない。一ヶ月はしゃべれなかった。

溶連菌に感染して手を手術。

今だって、グーチョキパーのグーは、できない。



頭が痛いとか、目が痛いとか、歯が痛いとか、肩が痛いとか、腰が痛いとか、目まいがするとか、吐き気がするとか、そんなことは異常のうちには入らない。





普通だ。



言わなければ人にはバレない不調は


私の中では不調にあたらない。



なので、自分の不調は、自分の中で事件にはならない。



私が心を痛める事件は

たいていは、家族だったり、動物だったり。







母はまた入院した。



ガンの手術をしてから


家で養生していたが


退院してから、数回、短期の入院をしている。



だいたいは、眠れない、うんちが出ない、からの不調だ。



眠れない、うんちが出ない、はずっと続いているが、

思うに、眠れないって訴えても、誰にも声が届いていないって感じると体調が悪くなるんじゃないかなって思う。



我慢できなるなると、ほとんど見えない目で

私にメールしてくる。



眠れないと言っても誰も聞いてくれない、そういうメールだ。


たいてい、そのメールをもらったあとに

吐血などして入院騒ぎになる。




でも

同居している家族としては




眠れないと訴えられても

何もしてあげられないので、答えようがないだろう。


特に男の人だと

言われても困ると思う。



母は、女なので


同調の生き物だから


話を聞いて同調してもらいたいんだ。



それを、家族に言ってもよくわからないらしい。


うんうん、そうだね。それは、つらいね、という会話は父や弟にはできないと思う。



私は、実家で暮らしていないのでたまに母の話を聞くことはできるけど



耳の遠くなって、会話にならない母の全く同じ愚痴を永遠に聞いて毎日毎日過ごすことはメンタルやられてできないだろう。




身体が思うように動かなくてイライラしている母


父に当たり散らして、父親の機嫌が悪くなる。



父親だって

認知症の症状が出ている。


本人にも自覚はある。



それでも、病んでる暇はないと言って、母の面倒を見る。




痛々しい。



とにかく全体的に痛々しい。





痛々しいものの1つ目がそんな実家の家族である。