妊娠と出産と初めてのママ友 その14 | ぽっちゃむの戯言

ぽっちゃむの戯言

慣れない土地で子育て頑張ってるアラフィフの戯言。

何時頃かは覚えていませんが、痛みと睡眠(気絶?)を繰り返しているとき、体の中で「プチンっ!」という音がしました。

そして、じゅわぁぁぁぁぁぁっと何かが出る感覚とともに足の間が暖かくなりました。

 

あれ?これが破水???

そいえば、友達が破水するとき音が聞こえるって言ってたな。

これか?!

 

そんな風に思いながらナースコールで助産師さんに「破水しました。」と伝える。

聞き取れなかったのか「どうしました?」と返答があったものの、その時痛みに襲われていて回答できずあせる

「お前言ってくれよムキー」と心のなかで思いながら戦っていると、「あ・・・あの・・・破水?したみたいです。」と伝えてくれた。

 

少しすると、助産師さんが状況を確認しに来て濡れたパットなどを交換してくれたりしたあと、様々数値を改めてチェックして「もう少しだねぇ」と言って去っていった。

 

 

あれ???

破水=出産

じゃないんだアセアセ

 

破水したらすぐに出産すると思っていたのでびっくりした。

 

 

そしてまたしばらくすると、痛みとともにいきんでいる自分が居た。

LDRの部屋の声や数値のモニターをナースステーションでチェックしているので、私のいきんでいるのを知った助産師さんがすぐにやってきた。

 

「まだいきんじゃだめよ!いきみたくなったらこうやってのがすのよ!!!」

 

そういって、暫くそばについていてくれて、逃し方を伝授してくれた。

 

そこからはもう痛みとの闘いというより、いきむのを我慢することとの戦いとなった。

これもまた結構きつくて、なんどか軽くいきんでしまうことがあったけどなんとか耐えた。

 

 

14時過ぎ。助産師さんがやってきて「ぽっちゃむさんそろそろ産みたい???」と問われた。

『いや・・・そろそろどころか1時間くらい前から産みたかったですけどあせる』とは言えず、「すぐ産みたいえーん」というと、「だよねぇ~」といって出産準備を始めた。

 


助産師さんの準備が整い、「じゃ!ぽっちゃむさん!がんばりましょう!!!」そういって、助産師さんの指示のもと、どこに力を入れたら良いのかや、どのタイミングで力を入れるのかを教わりながらいきんでいた。

 

 

と・・・別の助産師さんが・・・

「旦那さん。奥さんの汗を拭いてあげたり、お水飲ませてあげたり、声をかけてあげたりしてください。ビデオ撮るなら早く準備してください!」と軽く注意されていた。

※カメラはどこかに出してあったらしくそれに気づいた助産師さんが言ってくれたらしい

 

助産師さんが出産準備をしている間というか、「今から産みますか」的な会話をしているとき旦那くんが何をしていたかは不明だが、出産シーンをビデオで撮影すると言っていたのに準備すら初めていなかったようだ。

 

同じ部屋にいて、今から産みましょう!という会話をしているのに何を聞いていたんだっムカムカ

出産中までも旦那くんにイライラムカムカ

 

 

お陰で上手にいきめたらしく・・・

 

「赤ちゃん順調におりてきてますよ~頭見えてきました!髪の毛フサフサですよ!!!」

 

ん?そこ?

髪の毛フサフサ???

それ言うの???爆  笑

 

なんて思いつつ、助産師さんに言われるがままいきんでいた。

もちろん、旦那くんがビデオを撮ってくれていると思いながら頑張っていた。

 

そのころ、医師到着。

「ぽっちゃむさ~ん。もうすぐですからね~。がんばりましょう!」

「で、会陰切開しないと裂けちゃいそうなので切りますね。」

 

パチン

パチン

 

そんな音が響く。

痛みはない。

 

 

「はい!また頑張っていきんで~~~~!!!はい!ぽっちゃむさん!頭でました!いきむのやめてっ!!!」

医師に言われる。

 

やめろと言われても何故かとまらない。

「もういきんじゃだめだよ~~~!」

 

またいきみを逃す戦い。

少しすると、何かがにゅぬもっと出た。

 

「赤ちゃん出ましたよ~~~!」

 

あれ?泣かないの???

 

・・・

・・・

・・・

 

泣いたっ!!!

と同時に私も泣いた。

「おかあさん頑張ったねおねがい

そう言われて泣いた。

 

 

身長、体重を計測したあと、カンガルーケアを希望していた私のお腹の上に産まれたてのくまのすけが乗せられた。

 

 

 

はじめまして。

やっと会えたね。

産まれてきてくれてありがとう。

これからよろしくおねがいします。

 

そう小さくつぶやいてまた泣いた。