母の旅立ち その1 | ぽっちゃむの戯言

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慣れない土地で子育て頑張ってるアラフィフの戯言。

私の母は平成19年5月に他界しました。

 

 

他界する2年くらい前から母はずっと背中が痛いと言っていました。

鬱気味で、外にも出ず、他人とのかかわりを極力避け引きこもり状態で過ごしていた母。

家で何をしていたかといえば、クロスワードパズル系の雑誌を買い込み一日中やっていたように思います。

そんな母の生活を見て、私は肩こりからの背中の痛みだとばかり思い、整形外科やマッサージ、整体院などいろいろなど基本コリをほぐすような場所へ行くことばかり勧めていました。

 

それでもまったく改善せず内科を受診して胃の検査などをしたようでしたが、特に問題ないとの事で痛みに耐えながら生活していました。

 

 

平成17年。

私は実家を出て一人暮らしを始めました。

実家から一人暮らしの家までは車で1時間半ほど。

電車だと3時間はかかってしまうような場所に引っ越しました。

 

家を出てからというもの、初めての一人暮らしに浮かれ、家の事などまったく見向きもしませんでした。

たまに母からの「寂しいから電話して」という連絡にも答えないまま過ごしていました。

 

 

一人暮らしをしてから少し経った頃、実家の近所に住んで居る伯父(母の兄)から「お前のかーちゃんと連絡が取れないんだけど」という電話がかかってきました。

 

 

ん?どゆことだ?!

私は慌てて母親の携帯に電話をするも、出てもらえませんでした。

そこで父に連絡してみると、なにやらもごもご困った様子で

「今、入院してるんだよね。お母さんから口止めされてるから言わなかったんだ。」と。

 

私はその週末、久しぶりに実家に行きました。