quo world -7ページ目

quo world

 いろいろ。。

ビー玉

絨毯の陽だまりをおいかけながら
午後のひとときを静かに過ごす

優しい時間は ゆっくり流れる

微睡みは心地よく
私を夢の世界へいざなう

とても暖かい
まるで 貴方の腕の中にいるみたい

子猫のようにまるまって
しばらくこのまま ここにいよう

ここなら いつも自由でいられる
しがらみもなく 痛みもない

出来る事なら このままずっと

ここから一歩

 

あなたに近づくために

 

あなたから離れるために

 

揺れる想いで

 

ためらう一歩

 

天の川

紅葉

樹々が真っ赤に頬染めて
過ぎ行く秋を彩るね

風がふわりと幹を揺らすよ
はらはらこぼれる秋の旅人

枝から離れた小さなてのひら
一つ二つと重なって 
紅色の絨毯みたい

何処に行こう 誰と過ごそう
カサコソカサコソ 相談してる

風がもいちど通り過ぎたら
雲と一緒に季節も流れる

心に穴があいている

 

塞いでも塞いでも
滲む涙色の感情

 

時間は遅々として進まず
自分自身を持て余す

 

     かしゃん…

 

どこかで日常の壊れる音がした

 

ひび

勤めを終えた太陽が西の空を彩るころ
白い月がぽっかりと空に浮かぶ

 

晩秋の空は淋しげに薄蒼く
小鳥達が塒(ねぐら)へと急ぐ
 
沈み往く陽を見送りながら
静かに静かに月は佇む

 

取り残された白い月は

今宵もひとり
長く寂しい夜を過ごす

白い月

「クオさん これ見て」
最近 字の練習と称してお習字を始めた舅
筆で書いた自作の家系図らしきものを持ってきた

 
「ただ字の稽古をしてもつまらんので思い出しながらかいてみた 昔のことはだんだん忘れるからのぉ」

 
「(  ̄- ̄)フムフム 

 おじぃちゃんのお父さんとお母さん 

 そこから 兄弟さんにその連れ合い

 それから それぞれの子供達の名前

 おじぃちゃんがいて 亡くなったおばぁちゃんがいて

 そこに息子が二人 それから孫が…
 おじぃちゃん? 私がいないよ??

 ここ! ここ! この孫3人の上に私書いてよ~!

 
「おお そうやったな ごめんごめん 書き直してくる」

 

それから暫くして 再びおじぃちゃん
「書き直してきたよ これでいいかな?」
 
(  ・ _ ・  ) ジー  

   ・・・さっきと 同じやし。。私おらんし。。。

 

得意満面のおじぃちゃんに 同じ事言うのもかわいそうで

それに同じ事繰り返すの目に見えてるし…

 
「立派に書けたね~!(^―^) ニコリ」 

 

 おじぃちゃん…
 あなたが忘れてかけているのは昔のことではなく
 ごくごく最近のことですからぁぁぁぁ!!!

 ざんねん~っ!!  ←はたようく風

 

 しかし これってもしかして深層心理?
 私って いったい・・・( ̄~ ̄;)

銀杏


ひらりはらりといちょうの葉
枝から離れてひとり旅

 

芽吹いた季節は希望に満ちて
柔らかな陽射しは暖かく

 

青々とした若い日々
駆け抜けていった暑い太陽
           

たわわに実った銀杏の実
一足先に旅立った

 

ひらりはらりといちょうの葉
誰にも告げずにひとり旅

椿の油を髪に付け
昔少女がにっこり笑う
私はあなたの姉(あね)さまで
優しく御髪(おぐし)を梳かしています

 
秋の陽に映える白髪(しらがみ)は
穏やかに時を遡(さかのぼ)り
古い鏡台の中で微笑む
過ぎ去りし過去 無垢なる笑顔

 

私は時に母(かあ)さまにもなり
お庭で熟した柿の実を
お口に運ぶ 幼子のおもざしへ

  

「あぁ 美味しいね お母さま
 今年は 柿がいっぱいなって
 悪いカラスも食べきれないね」

 

夢と現(うつつ)の狭間のあなた
そうして徐々に赤子にかえる

 

お庭で揺れる秋桜が
遠いあの日へ誘(いざな)うように

 

コスモス

     Photo by Moko

楓


あなたの街の紅葉が
今が見ごろと聞いたから
私はここで目を閉じて
遠い景色を思い浮かべる

色鮮やかな樹々の彩り
風が木々を揺らし
風が木の葉をさらう

見たこともない風景は
私の心の目の奥にある

静かな夜に雨の音

 

形の無いものの足音のように
そぼ降る雨の音

 
雲は流れているのでしょうか?
草木は揺れているのでしょうか?

暗くて何もみえません

 

全てのものを感じとろうと
五感を研ぎ澄ましても
ただ暗闇の中 雨の音だけ

 

夜に沁みこむ雨の音

胸に沁みこむ雨の音

 

雨1