
蜉蝣は
淡い記憶を身にまとい
蒼き波面を
ふわりゆらりと漂い彷徨う
蜃気楼の
愛は哀しき青い花
薄明かりの下
ささめくさざなみ色を失う
砂時計の砂が無情に
終わりを告げる
儚き夢は光る雫となり
幾千年の時と想いの
千尋の海の泡となる

乙夜の宴に 頬染めて
紡ぐ時間は 金糸織り交ぜ
束の間の夢 永遠なれと
爪弾く時間は 緋色の吐息
追えど届かぬ 儚き幻
波立つ心は 銀色女波
夜叉の面付け 舞う衣
金糸銀糸の 綴れ織り
人の心は 常ならず
人の心は 常ならず
期待と諦めのブランコを漕ぐ
揺れる 揺れる
ブランコ揺れる
こんなに私が淋しい時に
あなたも寂しければいいのに…
揺れる 揺れる
ブランコ揺れる
こんなに私が淋しい時に
あなたも寂しければいいのに…
その日は静かにやってきた
丁度 子供の運動会の日だった
前日から姑の妹さんに 看病の交代を頼んでいた
じゃぁ おかあさん 運動会の応援に行ってきます
いってらっしゃい
あぁ わたし クオちゃんと同居で良かったよ
クオちゃんも 子供の用事色々で忙しいのにね
わがままさせてもらって ありがとう
今生の別れみたいな事言わないでよ
終わったらすぐ帰ってくるからね~
運動会が終わって帰宅すると
看病をしていた小母が
あれから ずっと眠ったままだよ
痛み止めの座薬も起こすのも可哀相でやっていない
おかあさん ただいま!
お~い もしもし おかあさぁぁぁん!
つねったりするまでもなく
昏睡だとわかった
ドクターに連絡をとり
ドクターの指示で
親戚縁者に連絡をとった
真夜中に目が開いた
じーっと周りを見回して
ありがとうと口が動いた
一人一人が声をかけた
みんな 頑張れ!といっていた
私は
もう 頑張らなくていいよ
と言った。。
呼吸が変わり
最後に大きく息を吸い
姑の呼吸は 止まった
享年64歳
7年間の闘病生活だった

