quo world -13ページ目

quo world

 いろいろ。。

竹の花  

竹林を
 しなりしなりと
  女が通る

 

   絽に紗の帯しめて
    そそと静かに歩み寄る

 

   暑い日差しは遮られ
  そこだけ異質の時の空間

 

 翳りをおびた瞳を向けて
女が小さく呟いた

 

ねぇ 知っている?
 竹にも花が咲くことを?

 

時知れば
 その一生を閉じる前
  最初で最期の花咲かせ
   実をつけ見事に枯れていく
  たとえこの身が朽ち果て消えても
 いつか必ず甦る

 

真昼に見た夢

 

悲しい女の情念を
 垣間見たよな 夢だった。。

楽しかったね
あの頃

 
全てが輝き
希望に満ちていた

 

でも

人の心は変わる…

 
想いが熱を失って行くことを
止めることは出来ないね

 

また夜が来る
漆黒の闇

 

魔女

星座

 

さりげない優しさと
さりげない気遣いと
さりげない思いやり

 

さりげなく過ぎる時間と
さりげなく過ぎる季節と
さりげなく過ぎる人たち

 

こうしてここに一人で
ただぼんやり夜空を眺める

 

いにしえの光よ
私に信じる力をください

夜風がひんやり心地良い

 
お空に浮かんだ三日月も
今夜はぐっすりお眠りなさいと
子守歌までうたってくれる

 
星の瞬き数えるうちに 

夢の扉が静かに開く

 
ため息吐息 寝息に変わり
夜の帳(とばり)に溶けていく

おやすみなさい
 また  明日

    遠くでひとつ
      星が流れた

 

流れ星

東の空が 青から蒼へ

そして 藍へと色を深める

 

いつから ここにいたのだろう

 

足早に 家路を急ぐ人の流れに

乗ることも出来ず ただ一人

膝を抱えて

暮れゆく空を 眺めていたよ

 

「カエルが鳴くから 帰ろ~ ♪」

 

遠くであのこが呼んでいる

 

さぁ 重い腰をあげ

 遙かなる記憶の家路を

  ゆっくり辿(たど)ろう

   お家に帰ろう

 

湖

雌豹


今夜私は雌豹になる
 
仔猫の毛皮はもう窮屈
脱皮に時間はかからない
一瞬の想いとそれはきっかけ
 
しなやかな肢体と奔放な心に宿る情熱

尽きる事のない欲情

 

今宵の獲物の臭いを嗅ぎ分け
夜の闇間を音無く駆ける

 

風を追い越し荒野を翔ける
時にあらがい夜を跳び越す

 

逆らうものなど蹴散らして
諭すものにも牙をむく

 

混濁した意識の底で
野生の命が叫びだす

 

蘇えりある我が本能を
押さえたりたる理性は既になく
ただ意のままに欲を満たしに…

 

抑圧からの脱却を
誰が押さえる?!
誰が止める?!!

 

汝(なんじ)女 と言われようとも
今 このひと時に全てを注ぐ

 

深淵の闇の中 永遠の時を超え
熱い流れは 海へと向かった

どんなに寂しくても

 

どんなに悲しくても

 

どんなに辛くても

  
どこかで誰か一人でも

 
わたしを気に掛けてくれるなら

  

すごく暖かな気持ちになれる

 

愛したり

          愛されたり…

 

薔薇

緋色の紅(べに)差し 夜の顔
眠らぬ場所で咲く花は
蜜をたずさえ甘く咲く

 

悪女気取りの唇を
つんと尖らし囁きかける
誘惑の色 甘い罠(わな)

 

あなたに抱かれて揺れる花

紅付け指の指輪の痕が

あなたと溶けて朱に染まる

  

恋の駆け引き 知らずに泣いた

そんな昔もあったわね と

ネオンがうつした影法師

  

闇路に咲いた赤い花

甘い唇 罠(わな)の色

 

サルビア

あなたの瞳が訴える

 「私をそっとしておいて」

 
あなたの瞳が泣いている

 「人様のお世話になりながら

  生かされることなど意味はない」

 
あなたの瞳が叫んでる

 「私を早く楽にして!」

 

あなたが いてくれるから
 私達はお仕事ができるのよ

 
なんの慰めにもならないことしか
 言えなくてごめんね。。

 

 辛いね

  きついね

   悲しいね

 

胃に直接流し込む流動食

定期的な体位変換

既に硬縮した全身は

動かすたびに激痛を伴う

 
  歪む表情

 流れる涙

声にならない叫び声

 
それでも
あなたは生きている

 
葛藤を抱えながらも

 生きてて欲しいと願うご家族の

  愛の瞳に見守られながら

朝顔1   
雲が流れる  南からの風

 

時間(とき)も流れる  過去 現在 未来

 

初夏の早朝

 

青い朝顔の蕾(つぼみ)を見つけた