竹林を
しなりしなりと
女が通る
絽に紗の帯しめて
そそと静かに歩み寄る
暑い日差しは遮られ
そこだけ異質の時の空間
翳りをおびた瞳を向けて
女が小さく呟いた
ねぇ 知っている?
竹にも花が咲くことを?
時知れば
その一生を閉じる前
最初で最期の花咲かせ
実をつけ見事に枯れていく
たとえこの身が朽ち果て消えても
いつか必ず甦る
真昼に見た夢
悲しい女の情念を
垣間見たよな 夢だった。。
あなたの瞳が訴える
「私をそっとしておいて」
あなたの瞳が泣いている
「人様のお世話になりながら
生かされることなど意味はない」
あなたの瞳が叫んでる
「私を早く楽にして!」
あなたが いてくれるから
私達はお仕事ができるのよ
なんの慰めにもならないことしか
言えなくてごめんね。。
辛いね
きついね
悲しいね
胃に直接流し込む流動食
定期的な体位変換
既に硬縮した全身は
動かすたびに激痛を伴う
歪む表情
流れる涙
声にならない叫び声
それでもあなたは生きている
葛藤を抱えながらも
生きてて欲しいと願うご家族の
愛の瞳に見守られながら