皆様、あけましておめでとうございます。
本年もどうかよろしくお願い致します。
昨年は時間はあるもののあまりブログを更新することができず。
やはり気持ちの上でのゆとりというのは大事なんですね(笑)
そしてこれから書く内容は正に【冬扇夏炉】(笑)
昨年末も行ってきました♪
恒例のベートーヴェン第九コンサート!
地元プロオーケストラの演奏会です。
前回は演奏会後に近くのホテルに1泊しての参戦でしたが、
今回は自分が転職活動中ということもあり。。。。
思いっきりクリスマスを楽しもう♪
ということで2泊してきました(笑)
まぁそれはともかく演奏会の内容から。。。
今回は去年と違う点がいくつかありました。
【去年】
常任指揮者での演奏会
長年コンサートマスターを務められた方もそのまま
【今年】
音楽監督が変わりその方が指揮者として開催
コンサートマスターが変わっていた
これ結構な違いだと思うのです。
プロとはいえ。
楽団によっては全く別の楽団じゃない?ってくらい変わるかも
と思い不安と期待のせめぎあい。
みたいな開演前でした(笑)
結果。。。。
とてもいい演奏会でした。
ミスはあったけどとてもポジティブな【変化】が見られたので。
今年は第九だけでなく前奏曲代わりに
ウェーバーの歌劇【魔弾の射手】序曲が演奏されました。
この演奏は何というか。。。。
ちょっとまとまりがイマイチに感じましたね。
いい演奏ではあるのですがまとまることによって生まれる厚み
というか。。。。
ウェーブとかうねりとか。。。。
表現しにくいのですが熱くなる!みたいな感じではなく。。。
コンマスが変わったせいなのかな?と少し不安を抱きました。
ここで15分の休憩時間
そこから始まります。
ベートーヴェンの交響曲第9番【歓喜の歌】
前奏曲?がいい演奏ではあるものの割と淡々と感じられたので、
内心【破綻しないで欲しい】と願うような気持でした(笑)
まぁ相手はプロですからね。
何を素人がエラソーにって感じですが(笑)
第一楽章が始まる。
冒頭のHr(ホルン)のオクターヴのロングトーンは入りが若干ズレたものの不安定ではありませんでした。
個人的には下のパートにもう少し音量を出して支えて欲しいのですがそうなると上を音量押さえろ!みたいになるので(笑)
それは厳しいかな?と
【魔弾の射手】とはうって変わって全体的に緊迫感やテンションを終盤まで維持したいい演奏でした。
ただ指揮者の意向でしょうがリタルダンドやダイナミクスを極端にしたがる傾向を感じました。
そのため終盤のFlが裏打ちするrit(リタルダンド)のところも強調されすぎてて。。。。
奏者のテンションが下がらないか不安になりました。
しかしながらインテンポに戻っても弦楽器の方はきちんとテンションを保っていました。
演奏会後、一緒に聞いていたパートナーは【第1楽章は去年の方が良かった】と言っていました。
私もそう思うのですが、1点この楽団の狙いみたいなのを全曲通して感じたので、そういう意味ではとてもいい第1楽章だったと思います。
もちろん音楽は聴く人によって受ける印象は変わるのでいろんな意見があっていい、と私は思っています。
第1楽章を聴いて私が思ったこの楽団の変化は以下の2点です。
・変化を強調する(特にリフレインの箇所)
・楽団としてのダイナミクスレンジを更に拡げようとしている
これ多分簡単なようで簡単ではないです。
より共通理解が必要ですし、今まで以上に足並みを揃える必要があると思うのです。
私はドイツのオーケストラの演奏が大好きなのですが、それは何故かというと彼らの演奏は【全く同じ意識の人たちが合奏をしているんじゃないか?】と感じるところです。
わかりやすく言うと音量を上げ下げするタイミングやそのボリュームやニュアンス、それらを全て揃えてくるところです。
特にニュアンスの部分が大きいですが。
今回この楽団の演奏はそういったことを試みていますよ!って感じられた第1楽章だったので個人的にはこれ以降の演奏も非常に楽しみになってきました。
第2楽章はとても有名なスケルツォ。
通常は交響曲では第3楽章に配される曲です。
ここでは細かいミスが耳をつきました。
ですが第1楽章で持った期待感がそれらを打ち消しました(笑)
ここでも強弱やリフレインでの差別化が感じられました。
良かったのはティンパニですかね~
あとHrも良かったです♪
細かいミスがなくなればさらにいいと思うんですが。
第3楽章でも細かいミスはあったように思いますがいい演奏でした♪
ただ個人的には第4楽章へはアタッカ(間髪入れずに次の楽章を演奏すること)を期待していたのでここで合唱のソリストたちが入ってこなかったことには落胆しました。
去年は常任が指揮してアタッカで第4楽章という、個人的には最高の展開だったので。
それだけでテンション上がったくらいですから(笑)
合唱メンバー自体は最初から着席していたのですがソリストが来ていないんじゃアタッカはないんだろうな。。。
って思ってました(笑)
何故そんなにアタッカにこだわるかというと私自身はベートーヴェンの交響曲第9番にはある意味【人の一生】を表現している部分がある、と感じるからです。
そんな意図はないのかもしれないし、勝手に感じているだけなんでしょうけど。。。。
1~3楽章はそれまでの人生を表現していて、
第4楽章では1~3楽章の苦しみや喜びといったいろんな感情を抱えつつも【人生ってこんなに素晴らしいものですよ!】と表現しているように感じるからなんです。
第1楽章からは困惑、緊張、困難みたいなニュアンスを感じます。
第2楽章からは楽しさやユーモアを感じ、いいこともあるんだよ!って言われているような感じ(笑)
第3楽章からは弛緩やゆとり、達観みたいな印象を受けます。
それらを全て内含しての第4楽章、と勝手に感じているのでここは是非アタッカでやるべき曲なんだと思っているんですね。
ガッカリしつつ第3楽章を聴き終えると。。。。
案に相違してアタッカで第4楽章へ!
おぉー!やるじゃん!じゃあどこでソリスト入場させるんじゃ?
と思っていたらソリスト出番前のTrb(トロンボーン)抜きのTutti(トゥッティ)で入ってきましたよ!
ソリストが!!
いいねぇ!この展開!!
ある意味第九は合唱とソリストが良ければ【大団円】みたいな曲でもあります(笑)
去年は合唱団100点!
ソリスト70点。。。
みたいな演奏でしたが満足感は過去最高でした。
今年は。。。。
合唱団100点!
ソリスト95点!
って感じでした!!!
私は何といっても第4楽章の延々と3連符が続く部分と、その後に合唱のソプラノとアルトがまるで天から天使が舞い降りてくるような部分が大好きなのですがその部分も最高でした♪
3連符の部分では新しいコンサートマスターが楽団を叱咤激励するような演奏ぶりでそれもちょっと感動した部分でもあります(笑)
きっとご本人もコンマスが変わったことによる周りからの見られ方というのは意識しているでしょうし。
第4楽章に関して言えば100点!って感じでした♪
演奏直後に拍手をして自分としては初めて
【ブラボー!】と大声を出してしまいました(笑)
するとつられていくつか【ブラボー!】の声が(笑)
私的にはサッカー日本代表の長友さんに倣った部分もありまして(笑)
でもブラボーと叫ぶに値した演奏だと思います。
何より来年以降、この楽団に期待が持てました。
細かいミスはあるものの音楽が持つ【ダイナミクス】や【細やかな表現】に突き進んで行って欲しいと思いました♪
以上はあくまでも素人の観点です(笑)
違う人が見れば違う感想もあるでしょう。
ですが少なくとも1人のおっさん(笑)を虜にしたことは間違いのない演奏でした♪
そんな演奏をこの年の瀬に聞けたことはとてもとても幸せなことでした♪
今年も聴きに行くからな!
待ってろよ!(笑)
その後はホールそばのレストランで夕食を取り、海辺のホテルで夜景を楽しみつつゆっくり休みました。
明け方に見た海辺の朝焼けは人生でも一番!
というくらい綺麗でした♪
個人的には11年間勤めていた会社がなくなり、社会人として初めて長い期間を無職で過ごしました(笑)
それはそれで楽しかったんですが働いていない状態での転職活動というのはどうもダラダラとするというか。。。。
やろうと思えばいくらでもできるしやりたくなければやらなくてもいいし。。。。
一応昨年末に次の職場も決まりました。
この日の朝焼けは【この1年頑張ってきたご褒美だな】と勝手にいいように思っています(笑)
翌日は都内の比較的新しいホテルに1泊してのんびりと過ごしてきました♪
2022年は自分にとって激動の1年でした。
2023年は私にとって挑戦の年です。
ですがあまり気負わず自分なりの楽しい年にしていきたいと思います♪
いい加減競馬予想もしないとね(笑)
そちらの方でもよろしくお願い致します。