東京のシンボルのひとつ、東京タワー。


 この近くは、増上寺があり、大使館があり、老舗のお店がいくつもある歴史を
感じさせる場所です。
 オランダ大使館もあり、そこから見た東京タワー。左は学校です。


 そんな場所の一角に、洒落たお店がありました。「シェ・ウラノ」というお店です。




 この店はその時々で料理が変わります。というのも、仕入れに合わせてメニュー

を組み立てるからです。

 この日は7月も終わりの頃。日照りが厳しい晴れた日でした。
 店内に入ると落ち着いた雰囲気で、時間を忘れる空間です。


 サービスプレート。皿の柄はいくつかありますが、どれも洒落ています。


 本鱒のスモークサラダ仕立て。脂の乗った本鱒でした。


 その日にあったメニュー。ヴィシソワーズの雲丹添え。


 本日の魚料理、鮎です。程よく脂が乗った肉厚な「半天」という半分天然、半分
養殖の鮎を使っているのだそうです。
 ところで、鮎といえば肝も美味しいと思いますが、フランス料理では使わないの
かな…と思いきや、ちゃんと料理になっています。鮎の左奥、イチジクの上に
乗っている四角いパテに使われていました。


 肉料理は、和牛ホホ肉の煮込み。メインは、魚、鴨モモ肉のコンフィー、肉のうち、
1つを選ぶようになっているのですが、魚も肉も美味しそうなので、追加で注文して
しまいました。トロッとした食感で美味しかったです。


 デザートは、パルファ(パフェ)です。中にアイスと果物がゴロゴロと入っていま
した。果物もちゃんと下ごしらえしてあり、さっぱりした一品です。


 食後のハーブティ。レモングラスをベースにしているようでした。以前、アール
グレイを注文したことがありますが、香りも味もよかったです。料理は美味しい
けれど、飲み物は普通というお店もありますが、ここの料理、そして飲み物は
徹頭徹尾しっかりしていて、最後まで満足いくものでした。


 お店はこじんまりした感じで、シェフと給仕のお二人で切り盛りしているようですが、
とても居心地良い、素敵な空間です。
 たまには、こんなお店で時間を忘れて、ゆっくりしてみたいものです。