またやられましたね、ヴァンサン・ドレルム。しかも、前作(二枚目)から、今作は一気にメジャー感が・・・。やっぱフランスのアルバム・チャートで1位取ったそうですから、波が来てますね。前作についての記事でも書きましたが、このヒトの面白さは、ちょっと時代錯誤的なノスタルジックなノラクラ・フレンチの佇まい。カフェ、埃、猥雑さの中での飄々。
 しかし最新作は、ちょっとだけナウくなってます。つまり、最先端じゃない、新しさ。やや時代に追いつきつつある感じ。でも、その半端なバンド感(もちろん、計算の上での、でしょうけれど)が、あの独特のこもったモゴモゴ声に結構マッチし、これはこれでクセになりそう。
 ライナー読んでたら、デビュー作でいきなりヴィクトワール賞の最優秀アルバム賞を受賞・・・ということもさることながら、フィリップ・ドレルム(作家)の息子さんなんですね。親子でアート、いいですね。でも、30歳には見えないけど。。。(了)


ヴァンサン・ドレルム
蜘蛛の刺し傷

*こちらはお父さん。
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フィリップ ドレルム, Philippe Delerm, 高橋 啓
ビールの最初の一口―とその他のささやかな楽しみ