心の元気が身体の元気に | 新地球時代を生きよう!Dr.恭子の元気が出るブログ

新地球時代を生きよう!Dr.恭子の元気が出るブログ

スキルス胃癌で胃を全摘後も大好きな内視鏡を握っている内視鏡医です。
南米ボリビア に子連れ赴任、フランスで料理修業、現在は神人さん講演会で真実を学びながら、毎日を明るく元気に生きていく秘訣をブログで書いています。

在宅医療の仕事で2週間おきに訪問する患者さんがいらっしゃいます。


4月に初めてお会いした時に意気投合⁉︎して以来、「毎回先生に来て欲しい」とご指名を頂いて伺っている女性患者さんです。


脳梗塞をはじめいろいろな病気を抱えていらっしゃって、その上いつも仰臥位で寝ているためにおしりに褥瘡(床ずれ)が出来て、にっちもさっちもいかない状況を半ば諦めの面持ちで静観されている印象を受けました。


そんな患者さん(Kさん)のもとに新参者の私が伺い、病気を病気として見ない、独自の視点で解釈してスーパーポジティブに物を言う診療が新鮮だったようで、みるみる表情が和らいで瞳に明るさを取り戻されていきました。


5月のある日。


寝たきりのKさんにとって、最大の悩みは体重増加でした。

献身的にお世話をされるご主人が本心とは裏腹に、「デブ!」と言われる言葉に傷ついたそう。

しかし、食べることがささやかな楽しみのKさんにとって、動かないで体重を減らすのはかなりハードルの高いこと。どうしたものかとKさんから相談を受けました。


普通の医者ならば、「食事の量やカロリーを控えめにしましょうね」と至極真っ当なことを言うことでしょう。

ところが、私の口から咄嗟に出た言葉は、「Kさん、万が一食糧難になったなら、Kさんのように身体に蓄えのある人は最強だよ。少々食べられなくても燃料が豊富にあるんだもん。私は胃がないから太れないし備蓄に不向きな身体だから、備蓄型のKさんの身体はなんて素晴らしいんでしょうって思っちゃうよ❣️」でした。


嘘でもお世辞でもない、その瞬間に感じた私の本心でしたが、Kさんにとって何かが救われたんだと思います。


その後。


今ある状況を打破するかのように、猛然とリハビリに励まれるようになりました💪

仰臥位しかなれなかった身体は両足を左右に動かせるようになり、ベッド柵を握る手の握力も上がってきました。


すごい伸び率⤴︎⤴︎


数日前、Kさんを訪問した時、ベッドの脇にリハビリ用の靴が3足並んでいるのを見つけて、「Kさん、凄いね!リハビリ用の靴が3足もあるよ!3人分頑張ってるんだねぇ」と笑いながら伝えたら、「リハビリ頑張ったご褒美は、チョコモナカのアイスなの🥰」と嬉しそうに語ってくれました。


心が元気になると身体も元気になる。

その姿を間近で見せてもらって、私にも元気が注入されました🍀


話は変わって。


6月下旬、松本英揮さん率いるオランダエコツアーに参加した息子が無事帰国しました。


5、6日かけて約300キロを自転車で走るこのツアーを知ったのは去年の11月。英揮さんのお話し会に参加したのがきっかけでした。

「ぜひ息子を参加させたい」と、当人の意思確認は後回しのまま😆、英揮さんにその場でお願いしました。


かつて自転車の事故に遭った息子にとって、いきなり海外で300キロをツアーで初めましての人たちと一緒に走るのは、かなりハードルの高いことだったのは間違いありません。

その葛藤たるや、ロードバイクを手に入れていざ練習を始めた頃から、毎回ムスーっとした様子で自転車に乗る息子の後ろ姿から見てとれました😅


なぜそんなにまでして行かせたかったのか?

理由はあれこれありますが、彼自身の人生も、そして身体も、ハンドルを握るのは自分なんだよってことに気づいて欲しかったから。


大学受験の前から緊張するとお腹を下すようになり、それが日常茶飯事となっていて、お腹に支配されっぱなしになっている状況を打破する術は、何かハードルの高いことをやりきるしかないと、私は腹を括っていました。


もしやりきったなら、とんでもなく大きな自信が生まれて、彼の人生だけでなく身体ともちゃんと付き合って、舵を取れるようになるに違いないと。


子供ライオンを崖から突き落とす母親ライオンにしては、ちょいと大きく育った息子くんでしたが、私の「今しかない!」の思いは変わらなかった。



出発の朝


そして。


ツアーを終えて帰国した息子は赤く日焼けしていて、幾分太って健康的になって、全身から『元気』の細胞がプチプチと音を立てて弾けているかのようにピッカピカに輝いて、晴れ晴れとした表情で帰宅しました。



帰国した夜に記念写真


開口一番、「行って良かったよ」と笑顔で言った言葉を聞いて、ツアー参加の目的をちゃんと果たしたんだなと感じました。


肝心のトイレの心配は、「『トイレに行けない!』ってなると、行かなくても大丈夫なお腹になったよ」とセルフコントロール出来るようになったそう。


世界は広くていろんな人がいる。自分はありのままの自分でいいんだと気づいたようで、ツアーから帰ってきた息子は自分の人生を自分で舵取りながら、前向きに生き始めています。


心の元気が身体の元気に❣️


元気を取り戻していく人たちは最高に輝いています✨



今月のチコちゃんはトロピカル🏝️