【5】より続く。この最終回のみいきなりデリケート感全開(笑)。
進軍開始から1時間31分。
ついに捉えた、「ルートB」からの「T乃家」の姿。
思ったより大変だったなあ…(笑)。ちなみに、いろいろ脱線しながらの~んびりと進んできたので、急げば1時間かからないかも。
黄色矢印のところに何かが見えた。
まずはそこに行ってみた…ら!うお!
チラ見えした物体は焼却炉?っぽいもの(またしても正体不明…)だったが、そこにはなんと、すでに直近から見下ろす「T乃家」建屋が。
ビックリした~、知らないうちに、まさかこんなに接近していたとは。もう到着してたんやん。
約2年半ぶりの「T乃家」。
これで表と裏、両方のルートを制覇したな…と感慨に耽りたいところだったが、
ここでわたくし、改めてある事実を認識した。
建屋の方から、機械音がする。
ここは静かな場所ではあるが、対岸の県道を走る車の音などは聞こえるし、決して無音の場所ではない。なのでここまで意識をしていなかったが、そういえばこの少し前から機械音は聞えていたように思う。でもそれは、近辺の山中での山仕事の音かなんかかとスルーしていたのだったが、まさか出所がここ「T乃家」って。
マジか。休業に入って数年は経つはずだが、今日は人がいるのか?
目前には、誘うような径が。
もうちょっと様子を探りたいので、あそこまで行ってみよう…。
坂を登りながらさらに見上げると…
さらに近くにも、懸造り的な建屋に見下ろされていた。前回も感じたことだが、改めてこの立地にこの規模の建屋群が存在していることに驚く。
ここで、航空写真で見た、ここ「T乃家」の姿を。
5~6棟ほどもあるんだろうか。
かつては川の増水により離れが流されたりなど、その姿は何度か変化してきているようだが、昭和初期の創業時には舟でしか来られなかった、というのがよく伝わる。と同時に、よくそんな場所に旅館を建てたなあと。
さてさて、謎の機械音が響く中、離れの陰から様子をうかがってみた。
中央ちょい右に見えているのは「アレ」。
これは前回写真だが、
勝手口の山門である。
つまり、こういうこと。
前回の引き返し地点となった、N川に面した裏手。それを反対側から見ているわけだ。
依然として、断続的に鳴り響く機械音。これは、わたくしの印象では…掃除機かなんかじゃないのか?人の姿は見えないが、屋内で掃除機をかけているとしたらそりゃ見えなくて当然だ。
休業はしているが、廃業したわけではない…はず。たまたまオーナー掃除に来ているのか?
あるいはもしかして…営業再開するのだろうか?
それはわからないが、せっかくのこれだけのお宿。
このままではもったいないと思っていただけに、もしそうなら嬉しいことだ。
そうでないなら、単にタイミングが悪かったと(笑)。まあでも、ある意味貴重な体験だったかも。
当然ながら、これ以上は深追いできない。たとえ(今回は)一切立入●止を冒していないとはいえ(笑)。
とりあえず、見られる恐れのない先ほどの場所まで退避だ。
なんとも素晴らしい立地、そしてお天気。
ここで、予定通りに行動に移す。
想像つかれたかと思うが
「T乃家」そばでの滞在時間は、およそ25分。いや、気持ちよかったな~。
戻りは「祭壇」脇から斜面をよじ登ってショートカット、一番めんどくさかった「中の段」と「下の段」をつなぐ折り返し付近をパスしてやった。往路で「祭壇」を観察している際に、「ここ、登れそうやな~」と見ていたので、復路でさっそく実行に移した次第。
このショートカット効果とほぼ無撮影・無休憩で歩いたこともあり、
復路はたったの32分。往路の三分の一って…(笑)。
前回からずっと引っかかってた「ルートB」を無事後略できて、大満足。でも思ってたよりだいぶ疲れた。ここまでのガチ廃道とは…。
最後におまけ。
帰りに、道すがら「ルートA」入口前も見てみたのだが、
この日は一切の措置なく、フルオープン!
ちなみに前回の様子はこんなだった。
保守作業に入っているだけだったら、入った後にここは閉じておきそうなところ。これやっぱり、営業再開する(してる?)んじゃないかなあ。違うかなあ。
ただ、ネットで調べた限りでは、営業再開の情報は得られなかった。準備中?それとも、全て気のせいで、単なる最低限の保守日にたまたま当たっただけ?
ここが営業再開されるなら、行ってみたい人はそれなりにいると思う、わたくしも含め。もちろんちゃんとお客として、ね。
その日を楽しみに待つとしよう。
以上、完結。