【1】より続く。
隧道を抜けると、空気が変わった。そこは…
くうううぅぅう(感涙)
まさに、パーフェクトな廃景じゃありませんか皆さん!
レールが残ってると、こうまで雰囲気イイもんかね!?と思わず悶絶(笑)。しばしたたずんで、打ち棄てられた静謐なこの場所を眺めた。
レールの両側には広いスペース、そしてかつて何かが建ってたと思しき基礎が残っている。右端にイイものが写ってるが、また後で。
まずは抜けてきた隧道を振り返り。
いやほんと、レールがあるとないとでは(以下略)。
延長は20mぐらいやったかな~。短いながらもコレがあるおかげで雰囲気超最高!転がってるドラム缶もまた、いとをかし。
ところで先に申し上げておくと(いや、もちろん帰ってから調べたんですよ)、紀州鉱山の専用軌道はここから北に山を越えた紀和町板屋が起点であり、今いるココは終点付近。つまりこの時は、終点からさかのぼる方向での探索となっております。
さて、いよいよ。
レール。そして
朽ち果てた基礎。いや~雰囲気いいわ~。
そして、最初の写真右端に写ってたもの、それがコチラ。
うーん、イマジネイティヴ~。
朽ち果てた事務用椅子の上に置かれたヘルメット。しかもこの場所、建物基礎の内側、かつては屋内だったはずの場所なんである。
もちろんこれを置いたまま取り壊されたわけもなく、後年のどっかのタイミングで、誰かがこのように置いたんだろうとは思う。けど、これを見たとき、なんか知らんけど心打つものを感じてしまった。
再度、隧道方向を振り返り。
個人的な話で恐縮だが、わたくしがまだ幼いころ、家に「いたずらきかんしゃちゅうちゅう」という絵本があった。どんなお話だったかはとうに忘れたが、その絵本の挿絵で、機関車が森の中の廃線みたいなところを進んで行くというカットがあった。
お話よりも挿絵をよく覚えてるこの本の中でも特に印象に残っているシーンなんやけど、
まさにこのイメージやな~。
いや、ここまでなったら走られへんけどさ(笑)。
ちなみに今調べてみたら、この「いたずらきかんしゃちゅうちゅう」、ヴァージニア・リー・バートンというアメリカの作家の作品らしく、今でもよく読まれているようで。ちょっとググれば、わたくしが言及した挿絵も見つかります。たぶん見たら一発で「コレや!」ってわかると思います(笑)。
線路はこのように激藪に呑みこまれてしまった。これを無理やり辿るのはやめて、左手にある大規模な遺構を眺める。それにしても、
想像をかき立てるものばかり!
プール状の床下が細かく区切られている。ここにはかつて、どんな施設が建っていたのだろうか…。ちなみにこれは(写ってないけど)隧道のある方向を向いて撮影。右手は川が流れている。
広場は藪に呑みこまれてどん詰まりになったので、このプール?遺構に沿って戻った。隣接した建物との境には、
三本の太い鉄管が突き出していた。
いやほんと、
なんの施設やったんかな~。素人なんでさっぱりわからん…。
その右にあるのが