2010年2月21日、この趣味で初めて足を踏み入れた奈良県。R425で尾鷲から上北山へ。よりによってこんなディープなエリアから(笑)。
…というイントロで以前記事にしたのがサンギリトンネル。今回ご紹介するのは、そのサンギリ林道を上北山村河合へと下っていく途中にかつて鎮座していた、「サンギリのヌシ」(個人的呼び名)だ。
そのサンギリ林道、ちょっとだけ写真を。
コレがねえ…
なかなか楽しい道でしてね…。飽きるけど(笑)。
コレは下りながら振り返って来た道を見上げたものだが、
なかなかでしょう?ココ。
こんな快走路(笑)を下ること数十分…
それは現れた。
場所は、およそこの辺りだったかと。不正確です。
山越えで下ってきた場合、
大量の不法投棄物とともにまず対面するのが
懐かしのキャラバン。てか、このキャラバン自体も不法投棄物ってことやな…。
かなり熟成の進んだキャラバンだが、ここでの彼はあくまで従者にすぎない。
なんといっても「キング」は…
この熊交バス。彼こそがヌシだ。
わたくし、いつものごとくたまたまの通りすがりだったのだが、この凄まじいオーラを放つ熊交(熊野交通)バス、紀伊半島の道を愛する者たちの間では広く知られた存在だったらしい(帰ってから調べて、林道好きの方やライダーさんたち、そして同業の方々も含め、いろんな方がサイトやブログで記事にされていた)。
とはいえ、実はわたくしもその存在を知ってはいた。かつて奈津子先輩のブログで拝見して感動したことがあったから。けど、この林道にあるってことまでは認識してなくって、見た瞬間に「おおっ!コレはまさかあの!?」状態に(笑)。あん時は嬉しかったな~。
誘うように開いた乗降口。
乗車は遠慮しておいた。無賃ではちょっと…ね。
このバスは、かつてどの辺りを走ってたのだろうか。
これは単なる路線バスじゃない、いわゆる「観光バス」ってやつだ。半島を縦横無尽にを駆けてたのだろうか…?
老兵…いや、そんな言葉では軽すぎるかも。とにかく、このような姿になっても…いや、このような姿だからこそ、彼の放つオーラは凄まじかった。
この熊交バス(おそらくキャラバンと不法投棄物も)、数年前に撤去された、とどこかで見た。もちろんそれは当然といえば当然なのだが、もう会えないのかと思うと哀しい。
追憶の、熊交バスよ、永遠に…。