木曽御嶽を往く~【概要】 | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
ハイッ!というわけでね。
 
 
思いつきで不定期シリーズ化(笑)の、御嶽マジネタシリーズ。とはいえシンプルな話でして、御嶽のいろんな見どころをご紹介していこうという、しごくまっとうな企画でございます。詳しくは後ほど。
 
 
まず最初に、こちらを。
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5万分の1の地形図。最新版ではなく、昭和60年修正版です。なので、「三岳村」「開田村」の文字が。今ではどちらも木曽町ですな。
 
木曽御嶽は、広大な山頂域を持つ、大まかに言えば台形の山容であります。主峰で最高峰の剣ヶ峰(標高3067m)筆頭に、北から継子岳(同2859m)、摩利支天山(2959m)、継母岳(2867m)と、四つのピークを持ち、それらの間に一ノ池から五ノ池まで5つの池(火口湖)が点在します。
 
上の地図で剣ヶ峰の「剣」の字があるあたりが一ノ池。常時ほぼ水はなく、地図上でも水色が付けられておりませんね。その北にあるのが二ノ池。昨年の記事でもちょいとフィーチャーしましたが、山頂全域の山小屋の生活用水源となっておりました。一ノ池は北に向かって傾斜してるんんで、水があっても全部二ノ池に流れちゃうんですな。
 
そこから北に、「賽ノ河原」という荒涼たる火口原を渡り、摩利支天山への登頂路途中から見下ろせるのが三ノ池。ここの水は「ご神水」と呼ばれ、汲みに行って御嶽神社社務所で頒布しておりました。
三ノ池の北にあるのが四ノ池、西の飛騨頂上にあるのが五ノ池ですが、これは小さすぎて地図には描かれていませんな。
四ノ池と飛騨頂上~継子岳との間には、高天原(たかまがはら)と呼ばれるハイマツ群落があり、湿原状の四ノ池とあわせ、桃源郷のような素晴らしい雰囲気です。
 
 
登山ルートは5つ。メジャーな「黒沢口」「王滝口」「飛騨口」、そして静かな「開田口」、さらにマイナーな(笑)「日和田口」。黒沢口は剣ヶ峰、王滝口は王滝頂上(剣ヶ峰の南)、飛騨口は先述のとおり五ノ池のほとり。開田口は三ノ池のほとり、そして日和田口は継子岳、とそれぞれ終点があり、それらを縦横に結ぶ道が拓かれております。
 
 
以上が基本概要。
 
 
わたくしが大学時代の夏山バイトとして王滝頂上の御嶽神社頂上奥社社務所にいたのは、昭和63年~平成4年(ハイ、留年しましたよ・爆)
 
その間に、これら山頂一帯を歩きまわり、素晴らしい絶景から壮絶な光景まで、様々なものを目にすることができました。上の地図は、当時から持ってたやつのコピーですな。
 
 
改めてそれらを、毎回エリアを絞ってエピソードを交えつつご紹介していこう、というのがこの企画。各回イントロにはこの「概要」を参照していただくスタイルで、進めていくつもりでございます。
当然ながら、情報はその当時のものなので、まったく現状の参考にはなりません。そして、かな~り不定期だと思います(笑)。