伊根町道 津母トンネル旧廃道 | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

2011年3月6日、この趣味で初めての丹後方面遠征。滋賀からはリアルに遠くてこれ以降再訪できてない。シバキ残しもあるのでまた行きたいな~。で、流れ流れてやってきたのがここ、津母(つも)トンネル東側坑口前。
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場所はコチラ。
 
 
銘板には1985年9月とあった。トンネル延長は205m。無個性な、昭和後期のトンネルだ。しかし、ちょっと引いて見ると
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なにやらおかしいね~。同業者ならコレは見逃すまいて。手前には線形変更前の旧道敷…でも新道のほうがカーブがキツくなるってのもちょっとなあ。そしてトンネル脇からは
 
 
 
 
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お約束の旧道が。
 
 
 
 
 
ここは海の眺望がいいので、展望スペース的な感じになっているが、
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そんなもんではごまかされんぞ!
私ら、むしろこっからが本番なんでね(笑)。
 
 
 
 
 
トンネルの建造年から類推すれば、探索時点で25年ものの廃道ということになる。しかもこの立地。
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短いながらも、味のある「海の廃道」の予感!行ってみよー。
 
 
 
 
落石や小規模な崩落が見られますな~。
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そこに木が生えてくるというお約束のパターン。
 
 
 
 
 
 
けど、立地を考えればコレはかなりマシな状態ではないですか?
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そうそう、立地といえば、ここは「海の廃道」。左を向きますと~
 
 
 
 
 
 
 
 
絶景ナリ~!
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と同時に、
 
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ガチな断崖絶壁であることがまざまざと理解できる眺めですな~(汗)。
 
 
 
 
 
 
とか言ってる間に…
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ぐあ。ついに全面的に路面が~。なにくそぅ!
 
 
 
しかし結局…この先数十mのところで、引き返した。なんでかと言えば…ご想像通りです…。
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
つまりですね、
 
 
 
 
 
 
 
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津母トンネル西側へやってきた。
 
 
 
 
 
 
こっちにも旧道の入り口が…あれ?様子が…
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これは…人為的に盛り土してませんか?
 
 
 
 
 
 
多少なりとも経験を積んだ今ならわかる、盛り土の意味を。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
その意味するところはただひとつ。
 
 
 
 
 
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道、消失。
 
先ほど「マシな状態」とか思ったのをあざ笑うかの様相。やっぱりこの厳しい立地は、保守の手を離れた道を生かしておくほど甘くはなかった、ってとこか…。
 
 
 
 
 
以上、小粒ながらもピリッと辛い、海の廃道をご紹介いたしました。
 
 
 
 
 
はい、完結。