【11】より続く。
どこまでも続く(かのように思えた)、
水圧鉄管土台。
このあたりけっこうヘロヘロで、こっからしばらく、なんも撮ってなかった。ひたすら登る。後で思えばそんな距離でもなかったはずなんだけども。
ゼーハー・・・ ゼーハー・・・
8分後、ソイツは現れた。
最後のゲートキーパー。
この穴から、水圧鉄管が始まっていた。その意味するところは・・・。
穴を通る必要はないんだけど、
通らずにはいられなかった。はい、重篤な病です(笑)。
この穴の先こそが、

上部水槽。
なんだけど、上部水槽のまともな写真を撮ってない。実はこの時すでにカメラのバッテリーが終わりかけだったのだが、この写真でフラッシュ焚いちゃったので、いつ落ちてもおかしくない残量に(笑)。
上部水槽から振り返る、
落水路。
もし現役時代にこの場所にいたら・・・それはすなわち死を意味するな(汗)。
上部水槽からはどこにも這い上がれないので、結局同じ穴を戻ることになる。
いや~、
たまりませんな~。
さて、上部水槽の脇にあったのが、
この小さな建屋。
上部水槽の監視(管理?)小屋だという。よく見ると、小口積みで造られている。
その内部。
コレしか撮ってないが、当然ながらギャランドゥ がらんどう。
コンクリートでけっこうしっかり固めてあるなあ。うーん、記憶が定かでないが、写真右手の下が上部水槽だったと思う。
で、その反対側、
つまり写真左側の下に何があるかというと、

こんなコンクリ穴。アーチ環はもちろんフェイク。
コレはズバリ、余水吐。右上わずかに監視小屋基礎が見えていて、先述のようにその反対側が上部水槽になるのだが、オーバーフローした水はこの余水吐へと落とされていたはず。この穴を抜けた先で、ウォータースライダーが始まっていた。
たぶんだけど、この余水吐の行きつく先は
さっき見たココだと思うの。
かなり埋まってるのでそうは見えないかもだが、きっと間違いない・・・はず?(笑)
余水吐の穴を抜けて振り返り。

中途半端なアングル?
いやいや!これ以上下がったら、スライダーを数百m滑落、すりおろし林檎状態必至(汗)。
そして・・・
監視小屋脇から山側を見れば・・・
あああ~。
もはや第何号かもわからぬ、導水路隧道の吐口。
手前が盛大に埋まってしまっててまるで眼のようだが、上部水槽へと流入する部分になる。
接近してみると、
ポータル内で格段に小さな断面に。
いわゆるガリバートンネルだ。内部が明るいのは、すでに内部探索を始めている仲間たちの照明。
実は、カメラバッテリー残量がなかったため(もちろん疲労もあった)、ほぼ我が探索はココで終了、だった。仲間たちはどんどん内部へと進んでいったが、わたくしは深入りするつもりはなかった(できなかった)。
とはいえ、ねえ。
まったく入らずには済ませられないわ(笑)。
フラッシュ焚かなきゃ、もうちょっとくらいは撮れるだろう。
先をゆくはtellさん。
ガッツリ中腰で進んでおられるのがわかるかな?
もうよろしいわ中腰は(笑)。キツイのよコレが。まあ小さい穴だった。
40mくらいは入ってきたのかな?
いつしか上部は素掘りに、そして右カーブ。
いや~。もういいか。ここで。まだまだありそうやし、バッテリーも腰ももちませんわ(笑)。
たぶん入洞後60~70mほどの地点で、撤収を決断。
最後に。
到達地点で記念撮影(笑)。
あ―疲れた・・・。
腰イタイ・・・(笑)。
今度こそ、
完全終了。
驚きと興奮と感動の、某発電所関連遺構探索。ここにてフィナーレ。
1917(大正6)年、稼働開始。1944(昭和19)年、稼働停止。
ご紹介してきた多くの遺構を持つこの発電所の現役時代は、思いのほか短かった。稼働していた期間よりもはるかに長い年月が流れ、遺構は今もひっそりとそこに在る。
このように、この日はMinekoさんの発見成果を教えていただけて大満足!なのだったが、お気づきのようにやり残し、未探索エリアを残している。このあたりは、改めて追加調査を行いたい・・・と、この記事を書いて思った(笑)。
これらの遺構群は、案外人里に近いところにあり、探索においては管理された私有地に知らず知らず踏み込んでいる可能性もある。それらデリケートな事情も加味し、また先例にのっとり(笑)、この記事でも場所を伏せさせていただいた。
要はですね、例えば某「廃墟検●地図」に載るようなことにはなってほしくないんですよ(爆)。有象無象が踏み込むことのない、言い方は悪いが「紹介者のみ入店可のお店」みたいなもんですな。ご理解いただければ幸い。
良識と分別を備えた拙ブログのお客様のような方ばかりなら安心なんですが、こればっかりはどんな人が見るかわからないんでね~。なので、情報の必要な方はこっそり連絡くださいませ(笑)。
この記事を書くにあたっては、Minekoさんに当日いただいた資料とwebでの詳細すぎる(笑)報告、並びによとと隊長の記事なしには成しえなかった。これら参考に記憶を呼び覚ましながら、ようやく書くことができました。御礼申し上げます。
ただ、リンクは控えておきます(笑)。興味ある方は各自調べてみてくださいませ。
というわけで。
拙ブログ史上2番目に長い連載になったが、ようやくこのネタを記事にできてスッキリした。長のお付き合い、ありがとうございました。
以上、完結。