三重県桑名市中央町の踏切 | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

2014年2月13日、出張中の朝にちょっと訪ねた物件。ご心配なく、ホテルの近所なんで、仕事サボったわけじゃございませんよ。とはいえ、ココには以前から行きたかったのだ。おろろn教授には見事に当てられてしまったけど(笑)。なんなんやあの分析力(爆)。
 
 
場所はコチラ。
 
 
 
 
そう、それは踏切。東よりアプローチ。
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四輪は通行できない、ささやかな踏切。見たところ、何の変哲もない踏切にしか見えないだろう。
 
 
 
 
 
だが、おそらく。この踏切は
 
 
 
 
 
(たぶん)
全国唯一の、ある特徴が。
 
 
 
 
 
 
 
タネ明かしは後にして、まずはざっと見ていこう。名称は
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西桑名第2号踏切。
 
 
 
 
そして渡っていくと、中程で
 
 
 
 
 
 
…あれ?
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構内踏切?名前変わった?
 
 
 
 
そして~、渡り切ったところに
 
 
 
 
 
古びた標柱、キロ程表記も気になるが…ええー!?
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「踏切道 益生第4号」。今度は益生第4号踏切~!?
 
 
 
 
 
 
 
 
渡り切って西側より。
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真ん中にも遮断機が見える。
 
 
 
 
そう、地図を見れば分かる通り、この踏切は三本の鉄道路線を渡っている。今渡ってきた手前から、三岐鉄道北勢線~JR関西本線~近鉄名古屋線の順。よってこの踏切には、それぞれの路線ごとに、違う名称がつけられているのであります。
 
 
 
 
 
これこそが、全国でも唯一無二の特徴
 
 
 
 
 
 
 
ってわけじゃない。引っ張り過ぎですな(笑)。
 
 
 
 
 
 
 
戻りながらご覧に入れよう、ONE&ONLYたるゆえんを。
 
 
 
 
 
 
 
 
近鉄。
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お次、JR。
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そして、北勢線。
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お分かりになりましたか~??
 
 
 
 
鉄道用語で、軌間という言葉がある。文字通り、レールとレールの間隔、つまりレール幅のこと。近鉄名古屋線の軌間は1,435mm、JRの軌間は1,067mm、そして北勢線は今や超希少なナローゲージ、軌間762mm。
 
 
もうお分かりでしょう。この踏切は
 
 
 
 
3種類の軌間を1か所でまとめて見られる、全国で唯一の踏切なのであります。
 
 
 
 
 
 
近鉄。ポジションがいまいち(泣)。
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JR。
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そして北勢線。細っそ!
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なにぶんみっつの鉄道をまとめて渡っているので、頻繁に警報が鳴り遮断機が降りる。そして、地元の方の通行もかなりの量。こんだけの撮影をするにも、まあまあの時間を要した。このバリバリの「使われてる感」がまた素晴らしい。
 
…いや、仕事遅れてませんよ(笑)。
 
 
 
 
 
最後に、本日夕方に撮ったばかりの、南からの踏切全景を。
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左の複線が近鉄、中程がJR、右端が北勢線。軌間の違いはいまいち分かりにくいが、間違いなくこの光景(の一部)は、全国広しといえどもココでしか見ることができないもの。念願かなって訪ねることができた。
 
 
 
 
 
以上、鉄分のない人はもちろん、ある人でも「ハァ?」ってなる記事、完結。