まず冒頭に、僕は犬より猫が好きです。

高校生の頃まで家で猫を飼っていました。

僕が生まれる二、三年前から祖母が飼い始めたようですが、その猫は三匹目だったみたいです。

ちなみに、最初の猫は病気で、二匹目は食べ物に毒が混ぜてあったものを食べて亡くなったと祖母から聞きました。

学校から帰ってふと見ると、良く毛づくろいをしたのを見ていました。

時々、草むらで猫が飲み込んだ草を唾液とともにはきだしていたのです。

その唾液の中に毛玉があったのを覚えています。

その時はどうしたんだろうぐらいにしか理解できませんでしたが、あれはとっても大切なことをしていたんだとわかりました。

 

ネットで調べると、猫は雑草を食べて胃の粘膜を刺激し、毛づくろいで食べてしまった毛玉を吐くことで胃腸を整えるのだとあります。

他にも、便秘予防にもなっていると書いてありました。

また、食べ過ぎは良くないとのことで、部屋で飼っているケースでは与え過ぎないように注意が必要のようです。

 

ここまで書いて、ちょっと例が悪いなと思っています(困ったな)。

 

でも気分を変えて、

僕が山崎ハコさん(ちなみに「やまさきはこ」さんです)を最初に聴いたのは大学の二年の時です。

 

 

FMラジオで「望郷」を聴いた時に、田舎の風景が頭の中によみがえり、透き通るような声が田舎をとっても素敵な場所に変えていくような感覚を覚えました。

当時は、日常の出来事を詩的に歌う井上陽水や、恋や愛に戸惑う青春真っ只中の若者を歌う小椋佳、恋や愛に振り回される女性を歌う荒井由美を好んで聴いていたので精神世界を歌う山崎ハコさんはとっても新鮮でした。

2枚目のレコードアルバムの「ハーモニカ吹きの男」で「望郷」とは違って男性を追い求める少女を清らかに歌っていました。

 

 

 

彼女が発表したアルバムはほとんど買ったと思います(後に出た CD アルバムもほとんど買っています)。

 

好みの音楽を何度か聴くと最初に感じたものが薄れていき、次第に飽きていくのですが、山崎ハコさんの曲は他とは全く異なり、次第に深みにハマっていくのです。

ここも表現が上手くできないのですが、精神の底に引きひきずり込まれるとでもいうのか、最初に受け取った感情のさらに奥底に連れて行かれるとでもいった感じになり居心地が悪くなるときさえあります。

 

これこそが山崎ハコの魅力であり、冒頭に例をあげた猫が雑草を喰む行為そのものなのです。

僕は時々(今はかなり聴く間隔は空いていますが)、山崎ハコを聴き、感情の中に乱雑した好き嫌いやダメージなどを浄化しているのです。

こう書いてもわかってもらえないだろうなと確信してます。

でも、それでいいんですよ、じゃないと僕と皆さんとの境界が見えなくなりますからね。

 

それから、ここ数年、山崎ハコを評価する外国のリスナーさんが増えていてビックリしてます(山崎ハコさんご本人もでしょうが)。

とかく暗いと言われる曲ですが、外国の方には違って聴こえているのかなと思ったりします。