今春 関東地方に引っ越す娘夫婦の子供(孫)に何か買ってやろうかなとショッピングセンターのおもちゃ売り場をうろついていたのですが、パッケージに印刷されたものに目が釘付けになりました。

とっても懐かしいモノにあったようで、気持ちがあったかくなってつい手に取ったのでした。

 

 

今から40年も前にこれの実物を担いでいたんだと思うと、一気に気持ちがタイムスリップしてしまいました。

当時、結婚が決まって、旅行先をオーストラリアに決めた時に、その思い出をなんとか残したいとの思いだったのです。

それまで、日常を記録するには、日記や絵、テープレコーダーやカメラしかありませんでした。

それはそれで懐かしく振り返ることもできました。

そこへ、書店でみたビデオサロンという雑誌に特集がくまれていて、SONY のベータカセットを使って撮影するビデオカメラと Victor の VHS-C(VHS カセットのコンパクト版)カセットを使って撮影するビデオカメラの比較が載っていたのです。

そうだ、ビデオカメラで記録すればいつでも臨場感豊かに再生して観ることができる。

これだと思って隅々までくまなく読んでいくうちに、気持ちは SONY に傾いていくのですが、長所をあげると自己録再ができる Victor しかないと思い始めていました。

まだ、VTR も安いものではなく、ベーターテープを使うカメラの大きさや VTR も買わなければ再生して観ることができない SONY には勝ち目がありませんでした。

本体と周辺機器、テープや予備のバッテリー、持ち運ぶためのケース、なんやかんやと買い揃えるととんでもなく高額になったのを覚えています。

今思えば、その6年後に映像業界へ転身するきっかけにはなったのかもしれないのですが、そう思うと安い買い物だったとも思えます。

 

この Victor HISTORICAL MINIATURE COLLECTION は細かなところまで良くできています。

付属についていた小さな部品は何だろうと思っていたのですが、しばらくしてバッテリーとテープだとわかりました。

取り付けてみると、当時を思い出すことができます。

 

結局 Victor GR-C1 は、2年後に買った SONY CCD-M8(8mm ビデオ録画専用機) にその座を奪われるまでいろいろと活躍してくれました。

それからさまざまなビデオカメラを買ったのですが、それらはまた後のブログで紹介したいと思います。