灰色の弾丸 -3ページ目

灰色の弾丸

撃ち抜かれたメルツ

また

 

あの浮き輪の色をいつか

風呂場で振り返しても

シャワーで流れて

とうとうと排水溝の中

 

 

床の乾き色はまるで癒着しているわたしの

 

 

 

 

もうとっくに水になっているというのに

カラオケルームでとろけたアイスクリームが

のどに伝う乳白色はあなたの
ほどなく

季節はまだ冬
鮮やかさなどこれほども要らないのに
見えなかったものが浮き出す季節にさしかかる
あたたかくなれば明度より彩度が勝る


とどのつまりいい言葉は思いつかないし
この一連はきっと誰かがえがいた私小説か何かなのだろう
大人のいたいけは計画的な情動とはうまく言ったもので
わたしのこれが横しまな考えならばなおさら
目が覚めるのはずっと先でいいのに

いっそのこと熟れないでいたい
なんて、だれかの受け売りだけれど
19才はまだ若気と子供気にあやかりたい


夏は彩度が高く
冬は明度が高い
夏はすぐ腐る
これにみあうのは冬

夏などもう二度と
伏線回収は後々ほど