パリでの仕事は普段の光の入らない一室と環境は変わらず、その光のない部屋の外にあの麗しい街が広がることが想像し難く、日常と変わらぬ作業をひたすら続けること
スタッフとの食事も初日は町中華、二日目にパリの大箱大衆食堂に行くことができ、やっとフランスの空気感を堪能‥だけど、日中の仕事感覚が抜けきらず雰囲気を楽しみながらも心の中でふと
『なんかフランスみたい‥』と思ってしまった
フ、フランスだよここ!
慌てて、もう一度心で打ち消した
ホテルでは朝目覚めるとすぐにテレビを付け
夜戻ってもまた付ける
語学が苦手なわたしは
ただフランス語の耳慣らしに流し続ける
それは苦ではない
でも時々ふと、
日本のなんでもないテレビドラマを
ただぼんやり見たい思いに駆られる
そう、それがあったから・・
帰国してから
サブスク配信で可もなく不可もないドラマを
仕事終わりの夜や休日にぼんやり見続けた
可もなく不可もなく流れていくはずの内の一つを見ているうちに、違う方向に思考が向かいはじめて数日かけて全話一気見したものがある
「きょうは会社休みます。」
ヒロインは30歳の残念なOL〜とはいえそこはドラマ。
とんでもなくシンデレラストーリー。
世の本当に残念な30代に夢を見せるようで
自分の残念な現実を再認識させる内容です
それはいいんです
ヒロイン綾瀬はるかさんの彼氏役の
福士蒼汰さんです
NHK朝ドラ「あまちゃん」の先輩役も
素敵だなと思わされましたが‥
それはそれだけのこと
「きょうは会社を‥」での福士さんを見てるいと
なぜか折々に若五郎さんが重なって見えて
重なって重なって見えてきて
最終話を見終えて
勢いそのまま
こちらへ導き込まれました
映画『再会』
(数年前にDVDを買い一度だけ再生していました)
全編に流れるメインテーマ
こんなに寂しい曲だったんだな
映画も
繰り返し二度再生
村田賢を演じる五郎さんに
改めて観入りました
撮影中に19歳を迎えた野口五郎
わたしは15歳
どんな思いでこの映画を見たのかな
(五郎さんがよく口にするミドルティーン。どハマりの世代)
何処へ
の歌が流れて
その頃の感覚がふと身体を流れた気がした
アルバムに入りきらない超大型前売鑑賞券
遠い土地の距離と
長い時の流れとが細い糸で繋がるように
なんかここに行きつきました
気持ちが遠い過去にまで帰国しました
それは帰国してから数日間発熱したせいかも
以下はお遊び。
のちほど精査しますと
背景も
仕草も
シンクロしてた
わたしの脳内の導きには古〜い記憶が存在していた
(のかな?)