2.ロックとはII
(毒のんじゃった?annco )╯
しばらく前からSNSで西城秀樹はロックだというフレーズをファンであったり(秀樹さん贔屓の)ライターさんなどの発言によく目にしていたし、そして今五郎さん界隈でも‥
私には秀樹も五郎も「彼はロック」という表現はどこか違う印象を受ける
この表現の影には何故かロックをする人が上であるような感じを纏う
秀樹も五郎も(自称他称総じてロックと分類される)そんじょそこらのロッカーより遥かに歌唱力も表現力も優れている
精神論を加えると、そもそもプロモーションの成り立ちが違っていたし
(その差がなくなってきたから今は同じところで語られるのかもしれない)
だから別にいまさらロックだったと叫ぶ必要もない と私は思う
70年代あたりはJ popなどという言葉もなく、歌謡曲と分類され、どんなに優れた作品も歌謡歌手の彼らの歌がFMラジオから流れることはほぼなかった
世代の移り変わりの中でクラブDJなどの影響もあり、ようやくそういったフィルターのかかった見方が外れてきた
そしていま、秀樹さん五郎さん界隈で「ロック」という表現が増してきたが、同様にAORとかシティミュージックとか、そんな枕詞を付けて語られると、どこか歌謡曲とは線引きしてでないと素直に「良い」と表現できないの?と私はすこし不満に思っていた
特に、あちこちからすてきな曲を集めたCD 「
Light Mellow 野口五郎」‥なかなか上手く集めてくださってBGM聴きな感じで重宝させていただくこともあったが、ライトでメロウな言葉を並べたライナーノーツには『はい?』となった
エルダー層、昔からの固定ファンには懐メロ とか、さらには最後の5行の頭3行など何をか言わんや、なの
もちろん、五郎さんの多様性に戸惑うファンもいただろうし、テレビだけでのファンも大勢いらしたと思う
あれだけ、歌謡界、アイドルとしても才能が突出していたのだもの
でも、おっしゃる固定ファンの多くは、その上質なアルバム群のみならず、生ステージを観て彼の音楽性の高さやこだわりを否応なく、70年代初頭から耳に身体に浴びてきた
確かに音楽の知識は少ないかもしれないが、五郎さんから得る経験値には歌謡界の王子様への憧れからファンは多様な方向へ当時から導かれていたのだ
スタジオを建て海外録音へ羽ばたく歌謡歌手の若者を、内心ただものではないと思いながらも、歌謡界で成功したから好きにやっちゃって‥な、斜め目線もあったであろうことも充分に想像がつく
歌謡界からも少し乖離しかけ
ミュージシャン界隈からは斜めに見る目
孤独だったかもしれない
長い年月を経て、
きちんと実力のある方たちからの
勇気ある表への働きかけが続き‥
(君と歩いた‥㊙️ゲスト辺りから)
ファンが何を言おうとも世間に見過ごされがちだった彼の熱い思いを隠すような外から内から纏った鎧が、一枚いちまい剥がされるのを目撃しているような感動をいま、うけています。
それは淀みなく夢と信念を追ってきた五郎さん自身の功績から〜特に昨年からのアルバム再現は業界でも噂を呼んだのかもしれないと感じます。
音楽だけで充分なのに、頭に浮かんだ夢と妄想を形にする努力もし続けてしまう。
はじめに書いたこととは矛盾してしまうけれど‥
野口五郎って生き方が演歌でもポップスでもブルースでもなくめちゃロックです。
ハイトーン、ロングトーンも圧倒的だけど
こんなノリでの歌唱も待望でした
桑田さんありがとう
No More No War