このところ車の中で聴くCDは
『GORO ON STAGE II 故郷へ帰る』
です。
17歳の勢いが今のいろいろな埃を吹き飛ばすように、序盤のソウルフルなロックから中盤の故郷をテーマにした唱歌からオリジナル曲〜 心が洗われるのです。
控えめとか地味とか形容されやすかった五郎さんだけど、全然。
歌の力強さも、ひとつも詰まることのない曲間の長いセリフも、フリーのMCは今の五郎さんが時々若きゴローを語るようにちょっと生意気さも感じる可愛くもたくましい少年。
ライナーノーツに当時の平凡編集長が、ステージアクションのうまさは男性歌手の中ではNO.1だとファン以外にはおそらく意外に映る言葉も寄せています。
栄冠は君に輝く
夏になると見られる朝日新聞のTVCMにいつも目頭が熱くなります。
年々グレードアップされてきたけれど
2015年のこのダンスが一番好きです。
山崎育三郎さんのドラマ内甲子園でのアカペラと、SONGSでの歌唱。
やはり胸に迫りました。
甥っ子の最後の夏
初めて見に行った公式戦の地方大会はもう5年前。
試合が終わって涙が止まらなくなった。
少し酷な環境にも真っ直ぐ明るく懸命に野球に打ち込んだ、やはり可愛くてたくましい少年。
SONGSは栄冠は君に輝くから故郷へ
もう十年近くまえになると思う入院〜在宅の介護を繰り返したのち、最後の施設では対応の良さと、もう抗う力も萎えてきたこともあり、面会に行っても車椅子で静かに座っているだけになったころの父。
屋上へ行くと「ぱぁぱぁぱぁぱーぱぱ、ぱぁぱぁぱぁぱー‥」と遠くを見ながらなぜか故郷のメロディを口ずさむようになった。
ある日、一緒に付き添っていた母の携帯電話にとっさに録音した。
その携帯電話が今見つからない。
でも心には残る父の歌声。
可愛くも生意気でたくましい少年は
どんな歌にも止まない激しい歓声の中で
のびやかに『ふるさと』を歌います。
この時のストーリーのホームには見送りの人は誰もいなくて列車が動き出したことを覚えていない少年でした。
でも、本当は晴れがましさと恥じらいに染まるピンク色のジャケットを着、ホームにはカメラを構えた父がいましたね。
栄冠は君に輝く
故郷
ふたつの歌に
思い出した数々のことです。
17歳目前の五郎さんは
声も言葉も眼差しも‥きっと心も
真っ直ぐで眩しいです。
『僕はまだほんの17歳の未熟者です。でも未熟者でも僕はこれから一生懸命勉強して、そして立派な歌手になるようにがんばります』