家猫『にゃん』と申します 後編 | ねことアートと彩ある暮らし

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猫を愛で 好きなものに囲まれて
今日を愉しむ絵描きのブログ

野良猫として通ってきていた白黒猫が、

 

我が家の家族になるまでを書いています。

 

前編では『出会い~保護を決意するまで』

 

この後編では保護(捕獲)をした日のことを書きます。

 

前回同様、お時間のない方や猫に興味のない方気にせずスルーしてくださいね。

 

 

運命の6/6の朝を迎えました。

 

この日は出かける用事があったので、

 

用事を優先すれば、捕獲は夕方になる。

 

捕獲を優先すれば、用事はキャンセルしなくてはならない。

 

それより白黒猫は来るだろうか?

 

そんなことを考えながら、いつものように雨戸を開けに行きました。

 

朝からとても暑い。

 

敷地に入ると、にゃ~ん!という声。

 

暑いけど、白黒猫は来ていた。

 

いつものようにご飯とお水をあげ、様子を見ていた。

 

いつもなら沢山おかわりをし、膝をし、庭を探検し、

 

と、小一時間はゆっくり過ごしてくれる。

 

初めての野良猫捕獲のため、

 

前もってチャッピのかかりつけ院に野良猫の受診も可能か問い合わせた。

 

来院時はケージか洗濯ネットに入れてくるように言われたので、

 

ビッケ(初代猫)が使っていたハードタイプのキャリーケースを用意していた。

 

しかし、どう捕獲するか?

 

①油断したところを捕まえて(膝や抱っこはできるので)キャリーに入れる

②入りたがっていた部屋の中に入れて、キャリーへ誘導する

 

このどちらかにしようと考えて様子をうかがっていると…

 

きっといつもと違うよう様子に気づいたのかもしれない。

 

ご飯のおかわりもせず、サッサと敷地の外に出てしまった。

 

追いかけて抱っこしようとしたら、初めて私の手を噛もうとした!

 

本気ではないにしても、『拒否』であることは確か。

 

そのため、私は自分の用事を優先させ、捕獲は夕方にすることにした。

 

この日は朝から暑かったので、

 

日中温度が上がるだろうことは予想出来たが、

 

この子に懸けようと、

 

『今日、3時半においで』

『そしたら、病院行って、おうちの子になろう』

『今日の夜から暑くも寒くもない、風も雨もないところで暮らせるからね』

『必ずおいでよ』

 

そう言うと、

 

いつもはおしゃべりの白黒猫はフンともスンとも言わず、帰ってしまった。

 

本当にこの日は暑く、35度を超えると言われていた。

 

果たして、白黒猫は来るだろうか。

 

3時半と言ったらまだまだギラギラの太陽が照りつけている。

 

来ようとしても熱いアスファルトの上を歩けるだろうか?

 

そして3時すぎ、母に待機してもらって私は連絡を待った。

 

しかし、普段夕方白黒猫が姿を現すのは6時ごろ。

 

普通なら3時半に来るなんてありえない、というか来たことがない。

 

3時半…、

 

4時…、

 

と時間が過ぎ、やっぱり来ないよねと思った。

 

すると、4時をまわったころ頃、母から連絡があった。

 

『来たよ』

 

大急ぎで猫のところへ向かい、

 

ご飯をあげながら捕獲方法を決めた。

 

②の部屋に上げて、キャリーバックに誘導する方法。

 

いつもはこんな感じであげている↓

 

この日は部屋に入って欲しかったので、

 

部屋の中が見えるこの位置にご飯を置いてみた↓

 

入りたかった家の中が見えるので、食べながら、チョイチョイ中を見る。

 

家の中までは約50cmの高さがあるので、

 

人が立っていると巨人に見えるらしく、警戒して入ってこない。

 

なので、床に座ってしばらく待つと、トコトコと家の中に入ってきた!

 

入ったところで戸を締めたら………、

 

間一髪(?)で外に逃げられてしまった。

 

再チャレンジ!

 

今度は玄関を開けたまま廊下を探検させた。

すると、居間に入ってきて、歩き回り、寝転び、毛繕いをし、…

 

色んなものに興味を示し、また廊下へ。

 

外に出るかもしれない。

 

しかし外は暑かったのがよかったのか、

 

玄関ギリギリのところで家の中にとどまっている。

 

居間に入って横になったところ、

 

母に撫ぜてもらいながらご機嫌にしている中、そーっと玄関の扉を閉めた。

 

とりあえず、外に逃げられる心配はなくなった!

 

まずは第一関門突破と言う感じ。

 

次はキャリーへの誘導だ。

 

保護猫団体の捕獲には『ちゅーる』がよく使われるらしい。

 

100%に近い確率で捕獲が成功すると言っていた。

 

家には『ちゅーる』はないので、

 

興味を示してキャリーに入ってくれることを願うしかない。

 

キャリーに警戒は全く示していないが、興味も無いようで、

 

完全無視。

 

病院の開院時間は夕方7時。

 

家からは通常車で20分。

 

しかし、この病院高速に続く道すがらにあるため、

 

トラックや通勤車が多く、5時過ぎると混むことは明らか。

 

猫に合わせて悠長にしていては、捕獲できても病院がしまってしまう。

 

時は5時半。

 

私が猫のようすを見ている中、母には車をまわしてもらった。

 

タイミングを計り捕獲し、すぐ車で病院に向かうという算段。

 

そして車が到着。

 

道路が混むことも考え、理想は6時。

 

遅くとも6時半には出発しないと間に合わない。

 

猫を撫でつつ、抱っこで膝に乗せるように見せかけ(←もう女優ですよ!)

 

キャリーに IN!

 

すぐ蓋を閉めたが、蓋のかみ合わせが上手くいかず(古いので)、

 

『猫の頭突き』と『私の蓋を押さえる力』の大勝負。

 

指が千切れても離すわけにはいかない。

 

そのまま車に乗り込み、病院へ。

 

車の中では『大泣き+頭突き』がエンドレスに続き、

 

当然道路は混み混み。

 

信号が変わっても進まない。

 

あの信号を抜ければ、高速まで一直線。

 

市外へ行く横道はないので、みんな必要以上に速度を出し(ホントはダメですけどね)、

 

スムーズに進むようになった。

 

しかし、当の猫は口で呼吸するようになり、

 

暑い一日を外で過ごし、

 

初めて家の中に入り、

 

テンションが上がったところで捕獲され、

 

プラスチックに狭い空間に押し込められた。

 

その精神状態からすると熱中症にもなりかねない。

 

急いで、急いで、急いで急いで急いで!!!!!!!!!!

 

 

 

6時半、病院に到着。

 

開院時間には間に合った。

 

猫の様子はどうか?

 

あまりの恐怖とストレスのため、

 

キャリーの中は上から出たものと下から出たものでいっぱいだった。

 

『早く病院に連れて行く』ということしか考えていなかったため、

 

問診表に書く猫の名前を考えておらず、

 

ニャンコだからニャンと呼んでいたため、

 

『にゃん』と記載した。

 

これが我が家の子になって正式についた名前です。

 

それから診察。

 

体重3.95kg

 

やはり男の子にしては小柄。

 

脇の下で測って39.8度の熱。

 

猫風邪を引いており、

 

お腹に虫の卵がものすごい量いると言われた。

 

病院では1か月効く駆虫薬を飲ませ、フィラリア薬を滴下。

 

家では1日4回の目薬。

 

風邪が治ってからワクチン接種と去勢手術をすることになった。

 

そして、白血病・猫エイズの検査。

 

『ここに2本線が出てくると陽性です。』

 

みるみる線が浮き出てきた。

 

『両方陽性ですね。』

『免疫が下がると発症しますが、発症せずに天寿を全うする子もいます。』

『発症する時期は、早い子で数ヶ月、遅い子で数年』

 

お別れが来月かもしれないし、何年も先かも知れない。

 

しかし先生は数年と言った、十数年とは言わなかった。。。。。

 

そしてチャッピとの生活。

 

猫エイズは血液で罹患するため、ケンカは致命傷。

 

白血病は唾液や尿でも罹患するため、

 

毛繕いをする猫にはかなりのリスクがあるし、同じトイレを使うことも厳しい。

 

沢山のショックが降りかかってきて、

 

この子の年齢を聞くということに気が回らず、年齢は不明のまま。

 

ただ、大人猫であることは確か。

 

ショックを受けながらも、

 

『この子が幸せを感じて生きてくれるためにどうすればいいか』と気持ちを切り替えた。

 

この長い一日を境に、私はチャッピがいるので自宅で、

 

にゃんは通いなれた家(の中)での母との二人暮らしが始まった。

 

6/6に家猫になった『にゃん』、この日は母と枕を並べて寝たそうです。

 

そして夜中、大泣きしたけれど、母の脇の下に顔をうずめてぴったりくっついて。

 

懐っこく、甘えん坊でおしゃべりな『にゃん』。

 

にゃんは人間語を話しませんが、多分、

 

『おうちの子になれた!』と喜んでいると思います。

 

(6/11に撮った写真)

 

翌日6/7から梅雨入りしました。

 

もしこの日捕まっていなければ、

 

にゃんがおうちの子になれた確率はかなり下がったと思います。

 

毎日ご仏壇にお願いしたのがきいたのかもしれません。

 

何せ神棚には枯れた榊が年中挿してあるほど、

 

神様を粗末にしてしまっているので…。

 

そして、まだまだ猫風邪、駆虫は終わってませんので、

 

今後の治療についても載せていきたいと思います。

 

またお付き合いくださいませ。

 

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