あの酷かった咳がお陰様で随分とよくなりましたよ。
病院で検査した結果、
マイコプラズマでした。
まあそりゃ苦しいわ。
熱が出ず、咳がすごいとこの病気の可能性があるらしい。
そして興味深いことに、このマイコプラズマは4年に1度大流行するんだそうで、
それがオリンピックの年なのだと。
来年か。ちょっと先取り?
で、マイコプラズマに好かれる体質もあるらしいので、
来年はよーく注意してかからねば。
さて、今日は歴史って面白いって話。
この『歴史』って言うのはいわゆる学校で習う歴史ではなく、
例えば、『自分史』とか『家系』とか『〇〇ができるまで』みたいな歴史。
と、いうわけで、
今日のlovely breadは昔からあるお馴染みのパンをご紹介。
今や海外から美味しいパン屋さんがやってきたり、
日本のパン職人さんが海外のコンクールで優勝したり、
と、ご飯食文化でありながらも『パン』が大活躍。
そんな中、やはり日本発祥の『THE・菓子パン』は、
いつの時代も同じ顔してニッコリ笑って店頭に並んでいます。
オシャレで美味しい海外のパンを食べても、
THE・菓子パンが消えないのは、やはり昔からの安心感からなのか?
『おふくろの味』的な感覚なのでしょうかね。
まず、昔からある菓子パンと言って一番に思い浮かぶのはやはりあの方、
『あんぱん』じゃないでしょうか?
舶来のパンと日本の餡子のコラボ、きっと当時は画期的だったのでしょうね。
『あんぱん』といえばだれもが知っている『木村屋総本店』。
明治の文明開化と共に食生活が変わりはじめ、
明治7年に木村屋総本店の店頭で『あんぱん』が売られ始めた。
その翌年天皇陛下へ献上したのを境に認知され、国民に広まったと。
そして、『あんぱん』といえば日本3大菓子パンの一つですが、
ほか二つは…、
『ジャムパン』と『クリームパン』です。
その『クリームパン』、以外と思うかもしれませんが、
カレーで有名な、あの中村屋が元祖なんですよ。
中村屋創業者がシュークリームからヒントを得て、
『あんぱん』の餡の代わりにクリームを入れたら高級になるんじゃないか、と。
結果大好評。
それは明治37年のこと。
当時の『クリームパン』は半月型だったそうですが、
焼きあがった時、中に空洞ができないようにと施した切れ目が、
結果としてグローブのような形になった、
というのが現在の『クリームパン』の形になった由来のひとつです。
『あんぱん』も『クリームパン』も明治生まれですが、
実は明治生まれはまだいるんですよ。
それはコロネ。
コロネといえば『チョココロネ』が思い浮かびます。
江戸時代、外国人から遊女にプレゼントされたのが、
日本でのチョコレートの始まりのようですが。
そのチョコレートをクリームとしてパンにつめたのが『チョココロネ』。
チョコをパン生地に練り込まず、
パンを焼いて中にクリームを詰めるというのは、
パンの中に餡子、パンの中にクリーム、
と一緒でまさに日本人の発想だと言われています。
そして、ちょっと華があるというか、
関東と関西では思い描くビジュアルが違うパン、
こちらも明治時代に繋がりがある。
そんなパンが関東名『メロンパン』、関西名『サンライズ』。
明治時代に関西ではアーモンド形で線が入り、餡の入ったパンが、
マクワウリに似ているところから『メロン』と呼ばれていました。
関東でいう『メロンパン』は形が丸いので、
関西ではそれを『サンライズ』と言いようになったそう。
ではなぜ関東ではメロン味でもないのに『メロンパン』なのか?
マスクメロンに似ている、とか
高級なメロンにあやかってとか諸説あるようです。
今やメロンクリームが入っていたり、メロン味のパンだったりと、
しっかり『メロン』を強調しているお店もありますよね。
でも、関東生まれ関東育ちの私は、
味がしなくてもやっぱりあれは『メロンパン』です!
そして最後に登場するのは、
これまた地味だけど変わり種というか、
発想がすごい。
それが『ツイストパン』。
パンといえばオーブンで焼くのが当たり前。
ですがこちらは油で揚げるという。
もともと戦後の物資が少ない時代は硬くなったパンの利用法として、
揚げるという方法がとられたそうですが、
ツイストパンはドーナツと一緒で、
なま生地を高温度の油で揚げて作るからちょっと違うかな?
こちらのパンはちょっと歴史が?ですが、昔からあるパンですよね(笑)
この顔ぶれは、平成が終わり次の時代が来ても、
またその次の時代が来ても、相も変わらず、
いついつまでも『THE・菓子パン』の座を守り抜いてほしいものです。
=お知らせ=
ぜひ足をお運びくださいませ。