パリには行かないので 神戸に行きました | リベラの「毎日、寄り道」

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 世界パラ陸上。忙しくも楽しい観戦だったので大満足、でも出来ることなら最終日まで観たかったのも本音なので、後ろ髪を引かれる思いも有りつつ会場を後にしました。

 

 「56分に乗るね」と神戸在住の友人に連絡を入れ、地下鉄に乗りました。三往復もするとさすがにに駅名も覚えてしまいます。

 20代の時の語学学校で仲の良かった友人が神戸に住んでいます。同い年で誕生日も近く、付かず離れずの腐れ縁と言ったところでしょうか。2019年に出張で上京してきた時に再会して以来です。月曜の夜だというのに時間を作ってくれました。

 イカスミのパエリアで口や歯を真っ黒にしながら、お互い「変わらないね」と口にするものの、80代の親の話が多くなりました。「せっかくの機会なのに親の話になっちゃって…(ごめんね)」と友人は言いましたが、そういうお年頃なので仕方のないことです。

 「また神戸においでよ」「上京してきてよ」「元気でね」「またね」再会を約束して、別れました。おしゃれなサブレをお土産に頂きました。

 

 

 翌21(火)は特に散歩も観光もせず、部屋でのんびりしてから10時34分発の新幹線で帰ってきました。

 

 

 新幹線の旅は2016年の広島旅行以来でした。そして今回の帰りはちょっと工夫を凝らしました。私の最寄は、新幹線の駅ならば小田原です。その小田原から東海道線と更にもう1本乗らなくてはいけません。なので無理に小田原で降りる必要もないわけです。

 新神戸からひかり号に乗って途中乗り換えをせずに熱海まで。熱海で東海道線に乗り換え、相模湾の眺めを楽しむことにしました。

 

 2時間半ほど新幹線の旅を楽しみ、「そろそろ熱海だ」とリュックを背負い、「このトンネルを抜けたら熱…あれ新幹線停まった?トンネルの中で停まるか?ん?」

 「ただいま〇〇の確認が…」みたいなアナウンスが流れ、1分、2分、3分、「えー嘘でしょ?ここで?」と焦りと苛立ちを覚えてしまいました。予定通りの東海道線に乗り換えないと、その先のもう1本の電車の接続に間に合いません。1時間に1本しかない電車なのです。

 4分経過、当初の予定では乗り換え時間6分で余裕の筈でした。5分経過、6分経過、はいアウト。7分目「大変お待たせいたしました」とアナウンス。「おせーよ!」

 

 もうどうにもならないので、一旦深呼吸してから、熱海のホームで次の東海道線を待つことに。始発だったので、海岸線側の席に座れました。お天気に恵まれ、相模湾の青がとてもきれいでした。根府川駅界隈からの眺めがとても良かったです。

 

 

 『憧れていたパリパラリンピックを諦めた代わりに、世界パラ陸上in神戸に行って来ました』

 

 最後の最後、熱海駅手前でまさかの停車劇に巻き込まれはしたけれど、今となってはそれも大切な思い出です。世界パラ陸上を思い切り楽しんで、ボランティア仲間にも旧友にも会って、マンホールの写真を撮って、ニラレバ定食をガッツリ食べて、地下鉄の駅名を覚えて、イカスミで口を真っ黒にして…最高じゃないですか、神戸の旅! おわり