以前からTPP問題に関心がありました。ここにきて、動きが急になりましたので何回かに分けて所感を述べます。
2月22日に日米両政府が発表した「日米首脳共同声明」のTPPに関する全文は次のとおりとなっています。
『両政府は、日本がTPP交渉に参加する場合には、全ての物品が交渉の対象とされること、及び、日本が他の交渉国とともに、2011年11月12日にTPP首脳によって表明された「TPPの輪郭(アウトライン)」において示された包括的で高い水準の協定を達成していくことになることを確認する。
日本には一定の農産品、米国には一定の工業製品というように、両国ともに二国間貿易上のセンシティビティーが存在することを認識しつつ、両政府は、最終的な結果は交渉の中で決まっていくものであることから、TPP交渉参加に際し、一方的にすべての関税を撤廃することをあらかじめ約束することを求められるものではないことを確認する。
両政府は、TPP参加への日本のあり得べき関心についての二国間協議を継続する。これらの協議は進展を見せているが、自動車部門や保険部門に関する残された懸案事項に対処し、その他の非関税措置に対処し、及びTPPの高い水準を満たすことについて作業を完了することを含め、なされるべき更なる作業が残されている。』
3部構成となっており私なりに要約すると、1部はTPP参加に際し「全ての物品が交渉の対象とされること」「包括的で高い水準の協定の達成」という基本的事項を確認しています。2部では日米両国には守りたいものがあるため「最終的な結果は交渉の中で決まっていく」のでお互い「全ての関税を撤廃することをあらかじめ約束」しないでおこうと確認しています。3部では米から要求されている自動車部門と保険部門について引き続き事前協議をすることとしています。
結局、2部でいうところの「最終的な結果は交渉の中で決まっていく」ことは普遍的なことであり米国においてはほとんど意味するものではないことから、1部と3部だけを取り出すと、日本がTPPに参加する場合は「全ての物品が対象とされること」を再確認し、米国の要求については引き続き努力することを約束した声明ということになります。(アジャパ)