このドラマは、リアルタイムで放送されたことすら、全く知りませんでした。
岡田将生主演の、「昭和元禄落語心中」です。
岡田将生扮する、真面目ですが花のない菊比古と、山崎育三郎扮する、天才肌ですが破天荒な助六という、極めて対照的な二人が、どういう人生を歩んでいくかが、古典落語というフィルターを通して描かれますが、これが実に面白い。
落語は、柳家喬太郎が指導し、自らも酒に溺れて、表舞台から追放された落語家として出演しておりますから、ふたりの落語もなかなかです。
特に、菊比古に、「死神」の稽古をつけているところなど、喬太郎が本物の弟子に対して稽古をつけていると思えるほどリアルでした。そして、それにこたえる岡田将生も素晴らしい。
まだ半分程度ですが、師匠の名跡を継げると思っていた助六は、その破天荒さに手を焼いた、平田満扮する師匠、有楽亭八雲が、八雲の名前を菊比古に継がせると知り、落語協会の会長の十八番である、「居残り佐平次」を、会長の前に演じるという禁じ手を行うにいたり、遂に破門されます。
対して、大政絢扮する芸者、みよ吉と手を切るなど、何もかもを捨てて、名跡を手に入れた菊比古は、名人への道を歩みます。はっきりとふたりの道は分かれました。恐らく、助六は、みよ吉と一緒になるのでしょう。
脚本は、あの!「ちむどんどん」を書いた羽原大介ですが、こちらは数段出来がいい。何気なく見始めましたが、これなら間違いなく、最後まで見続けます。
※岡田将生は、自分自身のターニングポイントになった作品だと、何かで語っておりました。