こういう言い方は、適切かどうかはわかりませんが、渡部篤郎という俳優は、どちらかと言えば、朝向きではありませんでした。


私がかつて見たなかで、最も好きだったのは、「白夜行」の質屋の店員、松浦です。


麻生祐未扮する質屋の女主人と出来ており、髪の毛をポマードで固めた色男ぶりが絶品で、原作のイメージともぴったりでした。


山田孝之扮する、女主人の息子、亮司に殺されるのですが、その死に様が実に情けないのですが、それでいて何とも切ないのです。


「白夜行」から、ちょうど20年、渡部篤郎も、間もなく還暦になりました。今回の「ブラッサム」を見て、実にいい具合に歳をとったと感じました。


横暴極まりないのですが、ただのダメ親父ではなく、どこかに哀しさを感じさせる父、清治は、まさに絶品でした。


そして、今朝の清治を見ていて、私はなぜか、「白夜行」の松浦を思い出しました。「死にとうない」と繰り返す、その死に様にです。


「あさイチ」は、あとで録画したものを見ることになりますが、渡部篤郎が何を語るか、とても楽しみです。