ここのところ、ろくな番組がなく、ネタに困っておりましたが、昨日のNHKの、「未解決事件」は、強烈でした。


北関東少女連続誘拐殺人事件で、かなり前ですが、このブログにこの事件のことを書いたことがあります。


ただし、それは番組ではなく、本です。「殺人犯はそこにいる」というタイトルのノンフィクションで、著者は当時、日本テレビのディレクターだった清水潔さんです。


北関東で、立て続けに少女が誘拐され、殺された事件で、ひとりの容疑者が浮かび、DNAが一致して、有罪が確定し、収監されるのですが、犯人とされた菅谷さんは一貫して無罪を主張し、ついに冤罪が認められました。


清水潔さんは、ずっとこの件を追いかけ、捜査の矛盾をつき、ついには真犯人とおぼしき人物にたどり着きます。しかし、警察は動かず、今に至っております。番組には、なんとその清水さんも出演しておりました。


番組では、当時まだ採用されたばかりのDNA判定が、いかに精度の低いものだったかを明らかにいたしますが、何より、その検査結果の一部を削除した可能性にまで言及いたしました。


さらには、アメリカにいき、DNA判定の世界的権威にも判断をあおぎ、その杜撰さを批判するのですが、決定的なのは、清水さんは、真犯人とおぼしき人物のDNA検査を行い、犯人が残したDNAと、完全一致したことを警察に伝えるのですが、それでも警察に動きはなかったことです。


それは、警察の面子としか言い様のない理由からで、見ているものは愕然とします。


恐らく、再放送があります。見逃したかたは必見です。


※しかし、恐らく定年退職したのでしょうが、日本テレビの元ディレクターが、NHKに出るとは思いませんでした。


清水さんの書いた、「殺人犯はそこにいる」は、ヘタな推理小説よりも、遥かにスリリングです。こちらも必読です。