先日、亡くなった岸惠子さんの追悼番組として、NHKで「マンゴーの樹の下で」が放送されました。

この時、岸さんは81歳です。


清原果耶扮する、若き日の凛子は、戦時中フィリピンでタイピストとして働いておりました。そこで凛子は、山口まゆ扮する、フィリピンと日本のハーフである、綾と出会います。このふたりの晩年を、岸惠子と渡辺美佐子が演じます。


日本が占領していたフィリピンは、米軍の攻撃を受け始め、凛子たちもなでしこ隊と称する、日本軍の後方支援を命じられます。しかし、後方支援とは名ばかりで、要は食糧の略奪でした。


戦争が終わり、捕虜収容所を経て、凛子は日本に戻ります。綾も、日本に行くことを選びます。


いまの凛子は、月島で写真館を営んでおりましたが、地主の要請で、立ち退きを求められておりました。綾が亡くなり、凛子は立ち退きを決心します。


岸惠子が、81歳とは思えないほど、まだまだ綺麗でした。そして渡辺美佐子です。私の大好きな女優で、93にしてまだ現役です。


また、伊東四朗、林遣都、安藤サクラが、重要な役で出演しております。人間は、一面だけでは測れません。特に凛子たちを、何かと面倒を見ていた、伊東四朗扮する田宮と、林遣都扮する門井は、決して悪人というわけではないのですが、それぞれ打算をもって凛子に親切にしておりました。


もう少し時間が長ければ、もっと詳しくそれぞれを描けたとは思いますが、岸惠子という、戦後を代表する大女優を偲ぶ、良いドラマでした。