昨日の「あさイチ」のプレミアムトークのゲストは、坂東彌十郎さんでした。
年齢は、私の少し上なので、歌舞伎の世界では大ベテランなのですが、歌舞伎には疎いため、私もついこの間まで、存じ上げませんでした。
「鎌倉殿の13人」で、主人公、北条義時の父、時政に彌十郎さんが決まった時、「誰?」と思いましたが、最近どこかで見たと、瞬時に直感いたしました。
「MIU404」でした。渡辺大知扮する講師が働く、日本語学校の理事長でした。本当にわずかな出番でしたが、妙に印象に残っていたのです。
三谷幸喜は、こういう役者の起用が、昔から実に巧い。「鎌倉殿」以降の彌十郎さんのブレイクぶりは尋常ではなく、ついこの間まで、「銀河の一票」と「夫婦別姓刑事」、それに朝ドラの「風、薫る」に出ていたと思ったら、今度は「VIVANT」です。本当に出ずっぱりです。
「あさイチ」では、彌十郎さんの人柄が、よくわかる内容でした。若い頃は、身長があるゆえに、冷遇され、そのことを励ましてくれたのが、中村吉右衛門さんだったということも、初めて知りました。
それが歳を重ね、あの体格に、あの声ですから、大物政治家や正解の黒幕的な、貫禄が必要な役にはぴったりです。また、「冬の運動会」を見ていて、志村喬が演じた、元軍人の堅物でありながら、愛人を囲っている、根津甚八扮する主人公の祖父は、今なら田中泯か彌十郎さんくらいしかいないし、出来ないと思いました。
もっともっと、いい意味で枯れてくると、さらにオファーが殺到するでしょう。