昨日の、「Tシャツが乾くまで」を見ていて、今まで感じていたことが、そんなに外れていないと思いました。


このドラマは、生方美久の「カルテット」であり、「羅生門」だということです。


「カルテット」のキャッチコピーは、確か「全員嘘つき、全員片思い」でした。設定はまるで違いましたが、このドラマでも、失踪が重要なファクターになっておりました。


「Tシャツが乾くまで」も、登場人物が少しずつ嘘をついておりました。先週、松山ケンイチ扮する充の失踪の真相について、引っ張り過ぎだと書きましたが、まだ続きがあるようです。


今回は、なんと充の幼少期も描かれました。望まれて産まれたわけではなかったため、特に母親からは最低限の育て方をされておりました。


これは、ある意味、虐待より残酷です。食事は用意されているのですが、自分で台を使ってよそい、風呂にも入れますが、自分で風呂を洗わなければならず、洗濯物は自分で畳まなければなりません。


これは、躾と言えば躾です。しかも充本人は、衣食住、全て足りており、暴力を受けるわけてわもないので、虐待ではないと思っているのです。誕生日はお祝いされるものだと知るのは、小学校に通ってから知りました。


そして、「羅生門」です。ひとつの出来事が、立場によって、まるで違って見えてくる。充と、夏帆扮するあずさだけでなく、蒼井優扮する咲子や、中島歩扮する樹生にも、まだ何か隠していることがあるようです。


さらに、来週は、リリー・フランキー扮する宮内、高橋文哉扮する直人、臼田あさ美扮する千鶴まで、喫茶店に集まり、それぞれが何かを語るようです。


「silent」は、絶大な支持を受けましたが、私はそこまでの印象を感じませんでした。「いちばんすきな花」、「海のはじまり」、を経て、TBSという新しいフィールドで、生方美久は一皮むけて、より大きくなったようです。


これは、紛れもなく、生方美久のドラマです。