単発というのが、実に勿体ないのですが、私も散々煽ってきた、「しあわせは食べて寝て待て」の新作が、今夜放送されます。


勿論、桜井ユキ、宮沢氷魚、加賀まりこが揃います。普通なら、後日譚かエピソードゼロ的なものになるのですが、今回は、昨年放送された、6話と7話の間なのだそうです。


しかも、先日書いたとおり、脚本家は、桑原亮子から澤井香織に変わっております。これもまた珍しい。


と、いいますか、実に大胆です。あれだけ評判の良かったドラマなのですから、普通は桑原さんに依頼します。スケジュールが合わなかったのかもしれませんが、これはなかなか出来ません。


しかし、何といっても、「宙わたる教室」の澤井香織です。奇しくも、私の昨年の、私的ドラマ大賞の作品賞に選んだドラマの続編を、一昨年、最後まで作品賞を「不適切にもほどがある」と迷ったドラマの脚本家が書くのです。


一生付き合わなければならない、膠原病という厄介な病気に化かり、マンションを購入する夢を諦め、家賃五万円の古びた団地に引っ越した、三十過ぎのパート勤めのさとこが、薬膳と出会います。


薬膳で、病状が劇的に良くなるわけではないのですが、そこに心を許せるひとがいて、一緒に食べることで、少しずつ前に進み出す。そこには、スーパードクターも、スーパーマンもおりません。


ごくごく普通の人達がいるだけです。だからこそ、愛おしいのです。考察など、する必要もありません。


皆様、録画予約をお忘れなく。これは、外れようがありません。


※しかし、「しあわせは食べて寝て待て」、「団地のふたり」、「宙わたる教室」、「テミスの不確かな法廷」、「お別れホスピタル」など、ここ数年のNHKのドラマのクオリティは、尋常ではありません。


どれも派手さはありませんし、正直そんなにお金がかかってはおりませんが、しっかりした原作、脚本と役者が揃い、真っ当なドラマが見られます。