堺雅人と井川遥、大人のラブストーリーとしては、これ以上ない面子ではあります。
「平場の月」が、WOWOWで放送されました。監督は、「花束みたいな恋をした」や、「Tシャツが乾くまで」の土井裕泰、脚本は向井康介です。
堺雅人扮する青砥と、井川遥扮する須藤は、中学時代の同級生で、青砥にとっては初恋の相手でした。
青砥は、病院で大腸検査をしたところ、ポリープが見つかり、病理の検査を聞きに行くという、中高年になると、誰もが経験するところから、映画は始まります。
ポリープは良性でしたが、その時立ち寄った病院内の売店で、須藤と再会します。高校卒業以来ですから、相当なものです。須藤はそこで、パートとして働いておりました。
録画はしておいたので、途中まで見ようと思っておりましたが、結局最後までリアルタイムで見てしまいました。派手なシーンはなく、淡々と進むのですが、不思議なほど見入ってしまいました。
須藤は、立教(!)を出て、大手証券会社で働き、そこで結婚したのですが、なかなかの恋愛遍歴です。若い美容師に貢いだりもしていたのですが、クズの美容師ならば日本一の、成田凌が演じております。
青砥のポリープが、良性とわかった頃、須藤は大腸検査を受けますが、こちらは引っかかってしまい、癌が見つかりました。手術は成功しますが、人工肛門になってしまいます。
結末は、わかってしまいましたが、わたくし、嫌いではありません。
母の認知症と介護など、身につまされる描写がたくさんありますが、何せ堺雅人と井川遥です。半沢直樹と小料理屋の女将です。
50代という設定なのでしょうが、このふたりなら、そりゃラブストーリーにもなるわと思いますが、ふたりとも見事にオーラを消しております。井川遥など、ほぼすっぴんに近いのではないでしょうか?一人暮らしをしているアパートなど、恐ろしくリアルです。
全くキラキラしておりませんが、見て損はありません。薬師丸ひろ子の「メインテーマ」が、いい仕事をしております。
※ふたりがいきつけの焼き鳥屋の店主が、塩見三省なのですが、体調は大丈夫なのでしょうか?