「Tシャツが乾くまで」は、まだ第二回ですが、こんな作風、どこかで見たことがあると感じでおりました。
まだ、断言は出来ませんが、これ、「羅生門」、すなわち芥川龍之介の「藪の中」ではないでしょうか?下敷きにしているとかではなく、いわばオマージュです。
ひとつの大きな出来事があり、そのことを、様々な関係者が、様々な視線で語る。見方によって、まるで逆に見えるということです。
今回、蒼井優扮する咲子と、中島歩扮する樹生は、松山ケンイチ扮する充や、夏帆扮するあずさを、よく知る人達を訪ねて、様々な証言を聞き出します。しかし、その証言そのものにも、バイアスがかかっており、本当のところは、まだわかりません。
特に、高橋文哉扮する直人がいい。充の喫茶店を手伝っており、今はひとりで店をきり盛りしておりますが、あえて咲子に嫌味を言うほどで、充に特別な感情があったのではないかと思わせるほどです。
なぜ、充とあずさは、長野に向かったのか?本当のところは、充は咲子を、そしてあずさは樹生のことを、どう思っていたのか?ふたりは本当に不倫関係などがあったのか?
そして、タイトルの、「Tシャツが乾くまで」です。コインランドリーという、限られた空間のなかで、洗濯物が乾くまでのわずかな時間のなかで、ふたりは何を求めたのか?
どうやら、大当たりのようです。