NHKの夜ドラ、「ミッドナイトタクシー」、面白いです。
脚本の兵藤るりは、「時すでにおスシ?」も書いておりましたが、彼女らしさという意味では、こちらのほうが出ているのではないでしょうか?私の場合、彼女の作品は、まだ見始めたばかりですが、坂元裕二に憧れているというのは、こちらのドラマのほうが、よくわかります。
古川琴音扮する、深夜専門のタクシー運転手、蘭象子がヒロインですが、とにかく表情がほとんど変わりません。笑うことなど、ほとんどありません。
逆に、彼女のタクシーに乗るお客は、なかなかの面子です。和久井映見扮する、芸能事務所の社長である、象子の叔母や、伊藤万理華扮する、そこの女優はまだしも、池田鉄洋扮する、怪しげな水を売る会社の社長と、奥貫薫扮する社長の同級生、そして、シソンヌじろう扮する、そこの社員、恒松祐里とさとうほなみが扮する、同じ誕生日のふたり、中村蒼扮する、よくわからないお金持ち、さらには、宇宙人を名乗る吉村界人に、筒井真理子扮する、象子の幼馴染を名乗る女に、竹中直人扮する、象子がいきつけの喫茶店のマスター。まあ、一癖も二癖もある連中ばかりです。
彼らに何かを聞かれても、象子は、木で鼻をくくったような返事しかいたしません。それが何ともおかしい。まるで感情を、どこかに置き忘れたようなのです。
しかし、その受け答えが、どこか坂元裕二のドラマを思わせるのです。ほとんどの春ドラマが終わったいま、楽しく見ている貴重な作品です。