ガッツ石松さんが亡くなりました。
もう、そういうお年だと言うことは、充分理解しておりますが、なぜかなかなか信じられませんでした。
元々が、プロボクシングの世界チャンピオンで、私は試合もリアルタイムで見ておりますが、ガッツさんといえば、引退後のタレントとしての活躍のほうが、遥かに長いのです。
私が忘れられないことがいくつかあります。
ひとつは、私のかつての上司が、日本テレビの「どっきりカメラ」のプロデューサーだったのですが、一度ガッツさんをどっきりにかけました。
私は、学生時代にその場面を見ていたのですが、これが抱腹絶倒ものでした。
プロデューサー曰く、元祖の「どっきりカメラ」においては、ヤラセは一切なしで、当然全て一発勝負だったそうです。
ガッツさんが、高校生に人生を語るのですが、その高校生の態度が悪く、それを見てガッツさんがどうするか?というものだったのですが、ガッツさんは本気でブチ切れました。
そこに野呂圭介さんが慌てて入ってきて、「どっきりです」とネタばらしをするのですが、ガッツさんは、「何がどっきりだ!」と、椅子を放り投げるは、大暴れでした。
プロデューサーによれば、「終わったあとが大変で、とにかくガッツさんの怒りがおさまらない。どっきりで、あんなに怒ったのは、後にも先にもガッツさんだけだった」とのことでした。要は、まっすぐなのです。
もうひとつは、倉本總さんとの関係で、決して芝居が巧いわけではないのですが、結構好んでガッツさんを起用しておりました。
一度、ガッツさんが、自分でボクシング映画を制作したのですが、ガッツさんは、こともあろうに、脚本を倉本さんに依頼したのです。
倉本さんは、ガッツさんのために、脚本を仕上げたのですが、確かガッツさんが納得せず、あちこちをいじったため、その映画、「カンバック」のクレジットは、原案、倉本總になったと記憶しております。
映画には、栗原小巻、若山富三郎、竜雷太、渡瀬恒彦、宍戸錠、地井武男、菅原文太など、とんでもない豪華キャストなのですが、わたくし、何故か見ております。
映画の中身は、全く覚えておりませんが、そりゃ倉本さんが、原案にしろというわなあ、という内容でした。
享年76ですが、もう少し生きていてほしかった。
合掌。
※倉本さんが、何かで話しておりましたが、ガッツさんが倉本さんに、こう言ったそうです。
「先生、ハンバーガーってのは、バンクーバーで出来たのかい?」
倉本さん、絶句したそうですが、これがガッツさんです。