昨日のブログは、記事ランキングで3位と6位でしたが、ブログとしては14位でした。相変わらず、よくわかりません。
さて、今日は遠い昔のお話です。もし、一度書いておりましたら、ご容赦ください。
私の父には、古い付き合いの居酒屋がありました。そこは、私の家の近所のビルの地下にあり、子供の頃はよく、父がお土産として、焼き鳥やおにぎりを買ってきてくれました。
私も成人になり、たまに父と一緒に訪れるようになったのですが、そのビルが売却されることになり、そのお店も立ち退くことになりました。
お店の営業の最終日、私たちは居酒屋の女将さんに招待されました。そこには常連さんが集まっており、昔話に花を咲かせておりました。
ただ、立ち退きに至る経緯は、かなり強引なものだったようで、女将さんは悔しそうにその時の話をしてくれました。元々のビルの大家の対応は、それは酷いものでした。
そこに、なんとその大家が現れたのです。バブルの時でしたから、よほど高い金額で売れたのか、満面の笑みで女将さんに挨拶にきたのです。
その時です。お店の常連だった、某大手新聞紙の支局長だった方が、おもむろに口を開いたのです。
「あんたさあ、よくここに顔を出せたな。あんたがどんなことを女将さんにしたか、全部聞いたぞ」。
そして、愛犬を抱いてきた大家に、こう続けました。
「だいたい、飲食店に犬を連れてくるなんざ、非常識だろう。あんたらにとっちゃ、可愛い愛犬かもしれねえが、俺たちにとっちゃ、ただの犬っころだ」
と。恐らく、江戸っ子であろう支局長のべらんめえ調の啖呵が、とにかく小気味良かったことを覚えております。
一瞬で、大家の顔つきが変わり、店を出ていきましたが、私の父など、「よくぞ言った!」と絶賛しておりました。そして、女将さんは泣いておりました。
その後、お店は移転し、大繁盛しました。今は父も亡くなり、女将さんも高齢になり、閉店いたしました。
私の懐かしい思い出です。