今年、半世紀ぶりに、「冬の運動会」と「あにき」という、ドラマ史上に残る秀作を、立て続けに見られたことは、何度もブログに書きました。


昨年は、「岸辺のアルバム」も再放送されたので、奇しくも、倉本總、向田邦子、山田太一と、私が熱狂した三人の脚本家のドラマに再会出来たのです。


痛感したのは、どの作品も、余計なことを一切していないのです。


物語は、極めてシンプルです。しかし、シンプルがゆえに、登場人物の掘り下げ方が違います。


いまのドラマのほとんどは、少しでも見るものの気を引こうと、おかしなサイドストーリーが、わんさか盛り込まれており、そのため肝心要の柱の部分が脆弱になってしまっております。


倉本總さんなど、ドラマを書く時に、主だった登場人物の履歴書を書くと言われております。いつ、どこで、どういう家族構成の家庭に産まれ、どういう学校を出て、どんな交際をして、どんな仕事についてきたかまで、何もかもです。


だから、今流行りの、考察などする必要がありません。ドラマそのものが深いので、ただただドラマを楽しめば良いのです。


残念なのは、これらの名作を再放送していた枠がなくなったことです。しょーもない2時間ドラマばかりではなく、何時でも構わないので、枠を復活してほしいものです。