私には、何が本業なのか良くわからない方が、「タモリは面白くない」と発言して、物議を醸しているようですが、何を言っているのでしょう?
ひと昔前、たけし、さんま、タモリを、お笑いビッグスリーなどと称することがありましたが、たけし、さんまのふたりとタモリは、元々出自が違うのです。
たけし、さんまは、師匠がおり、修行をしておりますが、タモリはいわば素人の宴会芸です。それを、赤塚不二夫や永六輔あたりが面白がり、メディアに出てまいりました。
タモリが、決定的な位置に立ったのは、「笑っていいとも」ですが、タモリが面白いのではなく、タモリの面白がり方が独特でした。自分は何もしないと言ってもいい。だからすり減りようがなく、長くもったのです。そう、芸人ではなく、いわゆるタレントなのです。
初期の「27時間テレビ」に、たけしが唐突に登場して、さんまのレンジローバーで無茶苦茶をしたことがありましたが、あの後の何かの番組で、たけしが、「さんまは、おいらの意図を察して、瞬時にきっちりリアクションしたけど、タモリは棒立ちで、何も出来ねえじゃねえか」みたいな事を言っておりましたが、これは実に的を得た発言でした。
逆に、「お笑いスター誕生」の審査員をしていた時、タモリはとんねるずのような芸風を白がっておりましたし、シティボーイズのことをきっちり評価しておりました。こういう感性を持っていたのです。それも立派な才能です。
だから、タモリが一番タモリらしいのは、「タモリ倶楽部」だと言われたのは当然なのです。タモリ独特の面白がり方が、あの深夜の番組には溢れておりました。
彼自身を面白い、面白くないでくくるのは、それこそナンセンスだと、私は思います。